「iPhone SDK」の検討を始めたエンタープライズアプリ開発者(1/3 ページ)

Apple iPhone向けのビジネスアプリの開発に取り組んでいる開発者たちは、「iPhone SDK」で何ができるか検討を開始した。

» 2008年04月15日 17時49分 公開
[Daniel Drew Turner,eWEEK]
eWEEK

 ブログの世界では、6月にリリースが予定されている第3世代のApple iPhoneをめぐる噂で持ちきりだが、アプリケーション開発者たちは、この人気デバイスのアプリケーション開発キット(SDK)を活用する方法に関心があるようだ。

 Appleは3月6日に「iPhone SDK」の最初の公開β版を披露し、開発者たちはこのSDKの検討を始めているようだ。

 Appleは、SDKの企業向け機能、SDKに含まれる開発ツール、そしてサードパーティー各社がアプリケーションを配布するのを支援する計画について説明した。同社によると、ユーザー向けのOSアップグレード「iPhone 2.0」は6月に無償で提供される予定だ。

 iPhone SDKとその企業向け機能(セキュリティの強化、Microsoft ExchangeとActiveSyncのサポートなど)が発表される前から、多くの企業がエンタープライズユーザーにとって魅力的な機能を備えたソフトウェアを提供してきた。しかしこれらの企業の多くは、Appleが追加した同様の機能を競合と見るのではなく、iPhoneプラットフォームを通じてAppleのパートナーになれるチャンスを歓迎している。

 SDKの登場を待たずにビジネスアプリケーションの開発に着手した企業もある。例えばMir3は、緊急メッセージングアプリケーションやサービスを大企業に提供する「インテリジェント通知」市場向けのソフトウェアを開発している。

 Mir3の最高戦略責任者、フランク・マーダビ氏は、「3月6日の発表以前の時点で当社は既に、iPhone向けのビジネスアプリケーションの設計を実質的に完了していた。これは基本的に、iPhoneを緊急メッセージ配信デバイスに変えるソフトウェアで、重要な業務情報をやり取りする必要のある企業にとってiPhoneの価値を高めるものだ」と説明する。

 「Mir3は当社のホスティング型電子メールシステムを利用してマルチモーダルメッセージングサービスを提供するため、iPhoneでのExchangeのサポートによる影響はない」とマーダビ氏は話す。

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