NTTドコモ、7月に全国1社化へ――組織も大幅改組

NTTドコモは、地域会社9社を7月1日に統合するとともに、事業体制も大幅に改組する。

» 2008年04月25日 18時46分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモは4月25日、全国の地域会社9社を7月1日付けで統合すると発表した。存続会社は「エヌ・ティ・ティ・ドコモ(通称:ドコモ中央)」となる。

 ドコモ中央へ統合するのは、北海道、東北、北陸、東海、関西、中国、四国、九州の8つの地域会社。統合後は地域支社に移行する。ドコモでは1993年から全国9社体制を実施しているが、旧ジェイフォン(現ソフトバンクモバイル)とKDDI(au)は2001年に全国1社体制に移行しており、ドコモのみが地域会社制を維持していた。

 合併の目的について、同社では顧客サービスの充実・強化とグループ経営の効率化、迅速化を挙げる。合併は吸収合併方式で実施され、地域会社は合併後に解散する。

 また、同日付けで「研究開発本部」「ネットワーク本部」「国際事業本部」「プロダクト&サービス本部」「法人営業本部」「営業本部」「コーポレートブランディング本部」の7事業本部を廃止し、「法人事業部」「クレジット事業部」「国際事業部」の3事業部と「研究開発センター」を新設する。法人事業部では法人顧客向けのプロダクトおよびシステムの開発、営業、コンサルティング業務を担当する。

 また、マーケティングやサポート、サービス開発などを担当する5部署を新設し、「マルチメディアサービス部」や「宣伝部」など8部署を廃止する。地域会社の統合に伴い、衛星船舶電話事業などを手がけるドコモセンツウも今年12月以降にグループ各社へ事業を移管し、解散するとしている。

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