モバイルで仕事をするには端末の性能向上やセキュリティが不可欠――MCPC調べ

モバイルコンピューティング推進コンソーシアムは、ノートPCやスマートフォンを仕事に利用するユーザーの意識調査の結果を発表した。

» 2008年05月14日 13時48分 公開
[ITmedia]

 モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は5月14日、ノートPCやスマートフォンなどのモバイル機器を業務利用するユーザーの意識調査の結果を発表した。機器の性能向上やセキュリティ意識の発展が欠かせないと結論付けている。

 利用者の傾向では、モバイル機器ユーザーは外出頻度の高い男性に多く、特にスマートフォンユーザーは20代を中心にした先駆的なユーザーが中心になっている。多くのユーザーは携帯電話とノートPCをセットで利用しており、スマートフォンの業務利用は全体の5%ほどだった。ノートPCやスマートフォンのユーザーは社内ネットワークも頻繁に利用するが、一般的な携帯電話ユーザーは社内ネットワークの利用傾向が低いことが判明した。

 セキュリティ対策の傾向では、企業規模によって対策内容に大きな差がみられ、エンドユーザーレベルではセキュリティ意識が十分に浸透していないという。ノートPCは会社で支給する傾向が強いものの、携帯電話は私物を持ち込み、会社が管理していないケースが目立った。

 モバイル機器を活用しないユーザーは、全体の30%ほどがセキュリティを懸念していると回答した。機器の性能に対する意識では、通信速度の遅さや機器の重量、スマートフォンのキーボード入力の不満を感じるユーザーが目立ったとしている。

 この調査は1月下旬にインターネットを通じて実施され、「ノートPCを社外で業務使用する」「スマートフォンを業務使用する」「携帯電話を通話以外で業務使用する」「ノートPCを社外で業務使用しない」「デスクトップPCのみを業務使用する」とした350人から有効回答を得た。

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