スパムメール対策とWebアプリケーション保護製品の出荷が急増IT統制と外部からの攻撃に対応

ミック経済研究所によると、セキュリティ製品市場ではスパムメール対策やWebアプリケーション保護を目的としたファイアウォール製品の出荷が急増している。

» 2008年06月12日 13時12分 公開
[ITmedia]

 ミック経済研究所は6月12日、セキュリティ市場調査報告書の「情報セキュリティソリューション市場の現状と将来展望2008(外部攻撃防御型ソリューション編)」を発表した。ウイルス対策や不正侵入防止など、外部からの脅威に備える製品市場の2006〜2008年の動向を調査している。

外部攻撃防御型ソリューションの市場推移(ミック経済研究所より)

 それによると、推定市場規模は2006年度が約935億円、2007年度が前年比13.9%増の約1065億円、2008年度が同14.1%増の約1215億円となった。外部攻撃防御型ソリューションは市場が成熟しつつあることから、成長率は10%前後にとどまっているという。

 これらの中で、特に急成長しているのがスパムメール対策製品やファイアウォール製品。迷惑メール被害による企業の生産性低下や、Webアプリケーションの利用拡大に伴って脆弱性を狙う外部攻撃からの対策として導入する企業が増えているとしている。

 スパムメール対策製品は、2007年度が前年比57.0%増、2008年度が同44.4%増、ファイアウォール製品は2007年度が同89.1%増、2008年度が同54.0%になると予測する。さらに、セキュリティ統制の強化を理由に、不正なPCの接続防止や持ち出しPCの安全性を確保するためのPC検疫ツールの出荷も増えている。

 同調査は、セキュリティ分野の製品ベンダーやサービスベンダーなど74社の製品出荷額を取りまとめている。

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