セキュリティアプライアンス製品の市場規模は前年比13.8%増――IDC調べ

IDC Japanは2007年におけるセキュリティアプライアンス製品の市場規模は、前年比13.8%増の396億円に達したと発表した。

» 2008年04月07日 17時08分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは4月7日、国内の2007年におけるセキュリティアプライアンス製品の市場規模が対前年比13.8%増の396億円に達したと発表した。国内IT市場総計の同2.4%と比較して、高い伸びを示した。

 IDCでは、セキュリティアプライアンス市場を「脅威管理(FW・VPN、IDS・IPS、UTM)」、「セキュアコンテンツ管理(Message Security、Web Security、WAM:Web and Messaging Security)」に分類している。2007年は、脅威管理アプライアンス市場が前年比8.4%増の313億円、セキュアコンテンツ管理市場は前年比39.5%増の84億円だった。

 高い成長率の背景として、中小企業でのセキュリティ対策が進みつつあることや、2008年から施行される日本版SOX法や情報漏えい問題から企業が情報管理やコンプライアンスの重要性を認識したことなどを挙げた。

 脅威管理市場では、UTMの市場規模が119億円で前年比77.8%増と大きく伸びた。低価格製品に加えて、より高価格の製品需要も伸びており、FW/VPN、IDS/IPSアプライアンス製品からの移行が今後も進むとIDCは予測している。セキュアコンテンツ管理市場も、スパムメール対策や、メールアーカイブなどのコンプライアンス対策としての需要が伸びており、引き続き高い成長率を予測している。

図1. 国内コンテンツ管理アプライアンス市場売上額 2005年〜2007年(単位:百万円)<出典はIDC Japan>

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