NTTデータとパナソニックモバイルが資本提携

NTTデータとパナソニックモバイルは、携帯電話などの組み込み機器を中核としたアプリケーション開発を目的に提携した。

» 2008年07月02日 20時28分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 NTTデータとパナソニックモバイルコミュ二ケーションズは7月2日、組み込み機器向けソフトウェア分野で資本ならびに業務提携すると発表した。携帯電話などを活用したアプリケーションやサービス開発に両社で取り組む。

提携を発表するNTTデータの荒田常務(左)とパナソニックモバイルの和田副社長

 提携では、パナソニックモバイルの完全子会社で組み込みソフトウェア開発を手掛ける「パナソニックMSE」の発行済み株式の60%をNTTデータが取得。10月1日付けでパナソニックMSEの事業ならびに社員を継承する新会社を設立し、NTTデータから4人、パナソニックモバイルから3人の取締役を派遣する。

提携の枠組み

 パナソニックMSEは、通信やマルチメディア、評価に関する技術を保有し、携帯電話やデジタル家電、社会インフラ、セキュリティといった製品、システム向けのソフトウェア開発を主力としている。

 提携理由について、NTTデータの荒田和之常務(法人分野担当)は「携帯電話はもはや社会インフラであり、組み込み分野にわれわれのシステム開発力を生かすことで次なる成長を目指す」と説明。パナソニックモバイルの和田良一副社長は「携帯電話の差別化を図るポイントがアプリケーションやサービスへ移行しつつあり、NTTデータの持つノウハウを最大限活用していきたい」と話した。

携帯電話における協業分野

 事業計画は今後詳細を詰めるとしているが、「法人およびコンシューマー市場の双方で、携帯電話やサーバが連携する新しいサービスを創造していきたい」(荒田氏)としている。現在パナソニックMSEの売上高は約130億円、NTTデータの組み込み分野の売上高は約100億円で、「2年後に300億円規模にしたい」(同氏)。

 当面は国内市場に注力とし、「国内トップを実現した上で、海外市場も視野に入れたい」(和田氏)と語った。

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