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» 2008年07月03日 13時52分 UPDATE

Dell、ノートPC向けのセキュリティサービスを提供 (1/2)

Dellの新しいセキュリティ/リカバリーサービスは、ノートPCを持ち歩くユーザーやデータを保護する責任があるITマネジャーに狙いを定めている。

[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 Dellでは、ITマネジャーや外回りのビジネスユーザーのために、ノートPCを防御するための効果的な手段を提供しようとしている。

 Dellは6月30日から、同社の業務用ノートPCを対象とした一連のセキュリティサービスの提供を開始した。このサービスでは、盗難に遭ったPCや紛失したPCを追跡するだけでなく、リモートで企業のデータをハードディスクから消去するといった広範なセキュリティ機能を提供する。

 「Dell ProSupport Mobility Services」と呼ばれるこの新サービスの必要性をアピールするために、DellはPonemon Instituteに調査を委託した。調査では、米国の空港で毎週、約1万2000台のノートPCが紛失していることが明らかになった。紛失したノートPCで遺失物取扱所に届けられたもの中で、持ち主に返却されたのは約3分の1にすぎなかったという。また、ノートPCの約50%には重要な企業データが含まれているが、そのデータを保護するための対策を講じていないモバイルワーカーは65%に上る。

 ノートPCをメインマシンとして使用するビジネスユーザーが増えるのに伴い、ハードディスクにダウンロードしたデータを失うリスクが大幅に増大する一方で、飛行機での出張時にハードディスクが損傷する可能性も高くなった。コンピュータの利用形態が変化したにもかかわらず、Ponemonの調査によると、人間の行動形態はこの新しい現実に適応していないようだ。

 Ponemonの創業者であるラリー・ポネモン氏は「この調査で明らかになった問題の1つは、モバイルワーカーの間には、ノートPCが紛失したら、どのみち絶対に見つかりはしないという、あきらめ的な態度が見受けられることだ」と指摘する。

 「多くのユーザーにとって、それは大海の真ん中に1セント銅貨を落とすようなものなのだ。また、たいていの空港には複数の遺失物取扱所があり、ユーザーは自分のノートPCを見つけるのに、遺失物取扱所を何カ所も回らなければならない。普通の出張旅行者にとっては、紛失した持ち物を取り戻すのは容易ではない」とポネモン氏は話す。

 さらにポネモン氏によると、多くの出張旅行者はデータをバックアップしておらず、ノートPCにダウンロードしたデータを保護するための暗号化機能を利用してもいないという。このため、IT部門は絶えず移動する多数のノートPCのセキュリティを維持するのに加え、紛失したノートPCのデータを復元あるいは消去するという負担まで背負わなければならない。

 Ponemonの調査で明らかになった問題に対処するためにDellが提供する一連の新サービスは、紛失したノートPCを発見したり、そのデータを復元あるいは消去するのに役立つ。

 そのサービスの1つは、ノートPCを追跡、発見するのを支援するというもの。このサービスでは、特定機種のDellのノートPCに搭載されたGPSデバイスにより、ユーザーあるいは警察が紛失したPCや盗まれたPCを追跡できるようにする。また、紛失したノートPCの電源が入り、インターネットに接続した時点で、DellがそのPCのIPアドレスを追跡できるようになるという機能もある。

 ノートPCを取り戻すことができない場合に備えて、Dellは「Remote Data Delete Service」と呼ばれるサービスを用意した。これは、ハードディスクの内容を消去できるリモート“毒薬”機能を提供するというもの。ユーザーはアカウントを取得すれば、Dellに電話するか同社のサービスWebサイトを通じて、データの一部あるいはすべてを消去するよう要請することができる。Dellでグローバルサービスを担当するディレクター、クリス・ラトクリフ氏によると、このセキュリティ機能はBIOSに組み込まれているため、ノートPCの電源が入ると、プロセスが起動してデータが消去されるという。

 このパッケージにはそのほかにも、ハードディスク修理サービスや、ハードディスクのデータを完全に消去した上で処分するプログラムなども含まれている。IT部門は、これらのサービスを全部セットにしたスイートとして購入できるほか、必要なサービスだけを選ぶこともできる。例えば、追跡サービスだけを利用する場合、その料金は3年間で99ドルとなっている。

 ノートPCを対象とした各種サービスを提供しているPCベンダーはDellだけでない。

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