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» 2008年07月10日 16時51分 UPDATE

新モバイルプラットフォーム:Intel、「Centrino 2」をいよいよ発表

発表が延期されたIntelの新モバイルプラットフォーム「Centrino 2」は、7月14日にデビューする。ノートPC用の最新のCore 2 Duoプロセッサ、そして強力なグラフィックスとワイヤレス技術を提供する。HPやLenovoなど多数のベンダーが新ノートPCを投入する予定だ。

[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 ノートPC用の新プラットフォーム「Intel Centrino 2」は、7月14日にいよいよデビューする。

 統合型グラフィックス機能やワイヤレス技術の認可をめぐる問題のせいで1カ月以上延期されたが、Intelはサンフランシスコで行われるイベントにおいてCentrino 2プラットフォームを発表する。Hewlett-Packard(HP)、Lenovo、東芝、富士通など多数のPCベンダーが、Centrino 2(開発コードネームは「Montevina」)のリリースに合わせてノートPCの新ラインアップを投入する準備を進めている。

 Intelは新学期商戦に照準を合わせてCentrino 2を投入しようとしているが、この新モバイルプラットフォームの登場は企業にとっても重要な意味を持つ。企業のIT部門が新しいノートPCの購入の検討を始める一方で、ベンダー各社が自社のノートPCの差別化を図ろうとしているからだ。

 7月14日にCentrino 2がデビューする時点では、供給される新チップセットとプロセッサはわずかであるため、Intelの統合型グラフィックスを利用するローエンドのノートPCの発売が遅れる見込みだ。ATIやNvidiaのグラフィックス技術を採用したノートPCは、Centrino 2発表と同時に出荷される。Intelの広報担当者によると、8月初旬までに全製品の本格出荷が開始し、すべてのプロセッサとチップセットが利用できるようになるという。

 今日、コンシューマーも企業バイヤーも、コンピュータに関してはさらなるモバイル性を求めている。Centrino 2はIntelのモバイルプラットフォームとしては5つ目のバージョンとなるもの。ノートPCは出荷台数、販売額ともにデスクトップを上回る状態が続いているため、新しいモバイルプラットフォームはいずれも従来版よりも重要性が高くなっている。

 一方、AMDも、新モバイルプラットフォーム「Puma」を発表した。Centrino 2の発表延期のおかげで、AMDはIntelの機先を制した格好になった。IntelとAMDはいずれも、現在PC市場を牽引しているコンシューマーに狙いを定めているが、Centrinoは大手企業バイヤー向けのデザインとなっているのに対し、Pumaはやや低価格のノートPCを求める中堅中小企業に向いている。

 Centrino 2は新プロセッサ、グラフィックス機能、そしてWi-FiとWiMaxのサポートに加え、Intelの「vPro」技術を利用した新しいセキュリティ/管理機能も提供するようだ(Intelの広報担当者は、公式発表の前にvProのアップデートの詳細を明らかにできないとしている)。

 Centrino 2の詳細、そしてIntelが企業バイヤーに訴求するために同プラットフォームで何を提供するのかについては、既に多くのことが知られている。まずCentrino 2は、同社の45ナノメートルのマイクロプロセッサ「Penryn」を採用した初のモバイルプラットフォームであり、報道によると、プロセッサのクロック速度は低電力モデルが2.4GHzで、メインストリームプロセッサでは2.8GHz以上となるようだ。同プラットフォームはDDR3(Double Data Rate 3)メモリもサポートする。

 Intelは最初にデュアルコアプロセッサを投入し、その後でクアッドコアチップを提供する予定だ。

 65ナノメートルから45ナノメートルチップへの移行により、IntelはノートPCのバッテリー寿命を伸ばすプラットフォームを提供できるだけでない。この新世代のプラットフォームはエネルギー効率にも優れ、従来世代のノートPCよりも発熱量が少なくなる。Intelのブログによると、ノートPC用の従来モデルが35ワットで動作するのに対して新プロセッサの多くは25ワットで動作する。

 さらに新Centrinoプラットフォームは、OEM各社がノートPCのデザインで独創性を発揮することを可能にするとともに、さまざまな新機能や技術を追加する新たなチャンスを各社に提供する。

 Technology Business Researchのアナリスト、ジョン・スプーナー氏は「Intelには企業顧客とコンシューマーの両方に売り込むチャンスがあるが、Centrino 2はvProのように企業顧客に訴求する技術を多数備える。この発表は市場の企業サイドに訴求し、OEM各社にとっては企業向けノートPCラインを刷新する大きなチャンスになるだろう」と話す。

 例えば、HPが6月に発表した数機種の新ノートPCにはCentrino 2プラットフォームが採用される可能性が高い。新モデルの1つ「HP EliteBook」は、筐体にマグネシウム合金を採用し、14インチのディスプレイを搭載。バッテリー寿命は15時間で、堅牢タイプでありながら、市場に出回っている堅牢/準堅牢型ノートPCと比べて大幅な軽量化(約2.1キロ)を実現している。

 Centrino 2プラットフォームのネットワーキング機能として、IntelはWi-Fi(802.11nドラフト版を含む)およびWiMAXをサポートする「Eco Peak」と呼ばれる技術を提供する。今のところ、Wi-Fi技術の方がまだ重要な役割を果たしている。WiMAXネットワークは米国でまだ開発中であるからだ。しかし海外(特にアジア)では、同技術が普及の兆しを見せている。

 Centrino 2に続く重要な発表として、Intelは8月にサンフランシスコで開催する「2008 Developer Forum」において新マイクロアーキテクチャ「Nehalem」を披露する。Nehalemプロセッサは同社が「Calpella」のコードネームで開発中のモバイルプラットフォームで採用される予定だが、これは早くても2009年になる見込みだ。

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