データが勝手にどこかへ行った……わけないでしょ!悲しき女子ヘルプデスク物語(1/3 ページ)

デジカメファイルを保存したハードディスクが壊れたら、もちろん写真は見られない。当然、印刷もできない。これを分かってもらうのに要した説明、約30分。……時は戻らないのだから、あれほどバックアップしてって言ったでしょ。

» 2008年09月17日 08時00分 公開
[鐙貴絵,ITmedia]

薄ら寒いサーバルームでブルースクリーンと向き合うわたし

 暗くてひんやりしたところはどうも苦手なわたし。お化け屋敷なんて近づくのもイヤ。こんなことを言うとナンだけど、サーバルームもどちらかというと、好きじゃない。聞こえるのはハードディスクのアクセス音とファンの音だけ。せめて音楽でもかけておいてくれればいいのに。観葉植物にはクラシックを聞かせると良く育つっていうけれど、「サーバにも音楽を聞かせたらトラブルが少なくなった」なんて検証、どこかでしてないかしら?

 お化け屋敷といえば夏の風物詩。「今年もお化け屋敷にだけは遊びに行かないぞ」と心に決め、ようやく秋の足音が聞こえてきたつい先日、バックアップが大切だと再認識する摩訶フシギな事件に遭遇した。

 事件は、わたしのデスクの電話がなったことから始まる。

相手 サーバに接続できないんです……

わたし えっと、サーバって、ファイルサーバでしょうか?

相手 はい。いつもはサーバのアイコンが見えているのに。

わたし LANケーブルはつながっていますか?

 形式通りの質問を繰り返しながら 手元のPC でファイルサーバへ接続してみる……が、やはりつながらない。ほかのサーバには接続できることを確認していたその時、別の電話が鳴った。その電話もどうやら、同じサーバに接続できないという内容のよう。これはサーバルームに出向いた方が早そうだと判断したわたしは、苦手なサーバルームへと向かった。

 入り口で認証を受け、ドアを開ける。この部屋はいつ来ても、わたしには少々寒い。

 普段は電源をOFFにしているファイルサーバのモニターをONにしてみる。と、そこには限りなく透明なブルー、じゃなくてブルースクリーンが広がっていた。

わたし あちゃー、真っ青……。

イラスト:本橋ゆうこ イラスト:本橋ゆうこ
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