日立ビジネスなど4社は、送信メールのデータを通信経路で分割することで情報漏えいを防止するサービスを開始する。
日立ビジネスソリューションとアイ・オー・データ機器(IOデータ)、トランスウエア、グローバルフレンドシップは9月18日、電子メールのデータ移送で安全性の向上を図る「割符メールソリューション」を9月30日に開始すると発表した。
割符メールソリューションは、「秘密分散」と呼ばれる技術を応用したもの。送信メールのデータを複数の断片に分割(割符化)し、異なる通信経路を経て受信者側で断片化されたデータを1つのデータとして復元する。
ソリューションを利用するには、グローバルフレンドシップの秘密分散技術と添付ファイルを割符化して送信するトランスウエアの「Active!mail」、割符データの復元鍵を管理するIOデータの「セキュアUSB フラッシュメモリ」、日立ビジネスのデータ復元専用ソフトウェア「メール on 割符for Active!mail」が必要になる。
受信者が割符化されたメールを復元するにはセキュアUSB フラッシュメモリを利用する。このため、送信先を誤った場合にはメールを復元できず、第三者にメール内容が漏えいするのを防止できる。割符化されたデータの断片は1つだけは復元できず、通信経路が盗聴されてもメール内容を盗み見できない。また、暗号化されたメールでも割符化と復元ができるという。
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