マカフィー、未知の脅威への対応を強化する技術を導入

マカフィーは、解析前の脅威に対する防御の迅速化を目的にした技術の提供を始めた。

» 2008年09月18日 20時33分 公開
[ITmedia]

 マカフィーは9月18日、解析前のマルウェアなどからシステムを迅速に防御することを目的とした技術「McAfee Artemis Technology」の提供を中小企業ユーザー向けに開始した。未知の脅威への対応を強化する。

 McAfee Artemis Technologyは、ウイルス駆除などを行うための定義ファイルが作成される前に、不正が疑われるプログラムの実行を阻止する技術。通常はマルウェアなどが新たに発見されると、分析および定義ファイルの作成、配布には数時間から数日がかかるが、同技術は定義ファイルがアップデートされるまでの間にシステムを保護するという。

 同技術を適用した対策ソフトウェアが疑わしいプログラムを検出すると、リアルタイムにマカフィーのサーバに接続して、プログラムが悪質なものであるかを数秒程度で識別する。マカフィーでは、ユーザーなどから寄せられたプログラムの情報のデータベースを用意しており、ユーザーのシステム上でプログラムの正当性を識別できない場合にサーバに照会する仕組みとなっている。

 同社では、中小企業ユーザー向け「McAfee Total Protection Service」を対象にMcAfee Artemis Technologyの提供を開始。9月末からは大企業ユーザー向け「McAfee VirusScan Enterprise」にも提供する。個人ユーザー向けには「Active Protection」の名称で提供する予定だという。

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