セキュリティ企業の米McAfeeは6月4日、ドメイン別に危険サイトが占める割合を調べた調査報告書を発表した。
調査ではトラフィックの多い世界265カ国・地域の約990万サイトについて、「.jp」「.cn」などの国別ドメインと、「.com」「.gov」などの汎用ドメインに分類し、マルウェアや迷惑ソフト配布などに使われている危険サイトが占める割合を調べた。
国別ドメインで危険サイトの比率が最も高いのは、香港ドメインの「.hk」で19.2%だった。2位は中国ドメイン「.cn」で11%。以下フィリピン(.ph)、ルーマニア(.ro)、ロシア(.ru)が続いた。
順位 | ドメイン |
---|---|
1 | 香港(.hk) |
2 | 中国(.cn) |
3 | フィリピン(.ph) |
4 | ルーマニア(.ro) |
5 | ロシア(.ru) |
一方、最も安全なドメインはフィンランドの「.fi」で、危険サイトが占める割合は0.05%。日本は0.13%で、フィンランドに次いで2番目に安全なドメインにランクされた。
順位 | ドメイン |
---|---|
1 | フィンランド(.fn) |
2 | 日本(.jp) |
3 | ノルウェー(.no) |
4 | スロヴェニア(.si) |
5 | コロンビア(.co) |
汎用ドメインで最も危険度が高いのは「.info」で、危険サイトの割合は11.8%。政府機関サイト用ドメインの「.gov」は最も危険度が低かった。全体をみると、ユーザーがWeb閲覧を通じてマルウェアや迷惑ソフトをダウンロードしてしまう確率は、2007年に比べ41.5%の増加となった。
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