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» 2008年09月30日 16時30分 UPDATE

LAMPからWISAへ〜Webサーバ構築は次のトレンドへ:もうLAMPに頼らない!――格安Webサーバの構築法 (1/2)

低価格なWebサーバ構築手法であるLAMP。オープンソースソフトウェアを利用した低コストの魅力で、中小事業者やレンタルサーバ業者などを中心に広く普及している。ここに新たな風を起こすWindows Serverの新製品が登場した。ここではその新製品を見てみることにしよう。

[下村恭(ハンズシステム),ITmedia]

LAMPの利点と欠点

 LAMPとは、Linux OS上でWebサーバにApache HTTP Serverを、データベースにMySQLをそれぞれ用い、Perl、PHP、Pythonなどのスクリプト言語でWebアプリケーションを記述したWebアプリケーションプラットフォームである。LAMPを構成するソフトウェア群がすべてオープンソースソフトウェアであることから、調達コストを抑えることが可能なため、インターネットの世界では普及しているWebサーバ構築法となっている。

 調達コストの面では優れたLAMPではあるものの、運用管理の面となると面倒が多い。それなりに高度な知識が必要とされる上、各々のソフトウェアのバージョンによる相性や互換性といった面で、問題が起きることもある。また、中小規模の企業において、イントラネット上にWeb形態のアプリケーションを構築しようとしたり、BtoCのWebアプリケーションを構築しようとした場合、初期導入のコスト面でLAMPを選ぶと、運用時にコストがかさむ経験をした方も少なくないだろう。

 まず、運用管理にLAMPについての知識が必要となるため、社内でそれを行うのがとても難しいという点がある。これを解決するために専門の運用スタッフを雇うか、アウトソーシングすることになるため、運用コストが跳ね上がってしまう。また、構築したアプリケーションの保守においても、小規模なものならまだしも、多少でも複雑化したアプリケーションがスクリプト言語で書かれているとなれば、保守性が低下し、改修コストがかさむケースも珍しくない。

WISAのすすめ

 では、LAMP以外のWebサーバ構築法という選択肢を取るとするとどうなるのだろうか。OSにFreeBSDやSolarisを使う方法もあるが、専門の技術者が必要という点でLAMP同様の運用困難がつきまとうだろう。Mac OSの場合、一般性はやや増すものの、シェアが少ないことに起因する情報の少なさや、開発者が少ないことなどが採用を思いとどまらせる。

 Windows Serverを使用してWebアプリケーションを構築する方法の場合、OSの調達コストが問題視されることが多い。一方の管理面では豊富なツールが提供されているため有利であり、中小企業の兼任管理者でも楽に管理できるという点では、運用コストはほかに比べて抑えられる。

 LAMPに対して、WindowsベースのWebサーバ構築方法はWISAと呼ばれる。OSにWindows Server、WebサーバにはWindows Web Server 2008に内蔵されているIIS、データベースにSQL Server、開発言語にASP.NETを使用することがこの名称の由来となる。

 WISAの利点はLAMPの利点と欠点とに対応する。調達コストが掛かる一方、管理面では有利となる。またアプリケーションについては、開発ツールのVisual Studioがソースコード管理をはじめ数々の機能を備えており、効率的なチーム開発からソフトウェア資産の再利用までを容易にしている。結果、開発コストや改修コストを抑えることができる。アプリケーションの動作環境となるASP.NETでは、スクリプト言語ではなく完全なオブジェクト指向言語によるソフトウェア開発となるため、コンパイル時のデバッグが容易で、ソフトウェアの品質を高められることが期待できる。

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