T-MobileがAndroid搭載「G1」スマートフォンの出荷量を3倍に

GoogleのAndroidソフトウェアで動作する初のスマートフォンに対するコンシューマーの強い需要を受け、T-MobileはHTCが生産する「G1」スマートフォンの発注を3倍に増やすとともに、10月22日の正式発売に先立つ予約販売の締め切りを延期した。

» 2008年10月07日 14時21分 公開
[Roy Mark,eWEEK]
eWEEK

 携帯電話キャリアであるT-Mobileの「G1」スマートフォンの好調な予約販売を受け、同社はGoogleのAndroidソフトウェアで動作する初のスマートフォンの発注量を3倍に増やした。10月22日に発売を予定しているT-Mobileは、G1の予約販売の締め切りを10月21日まで延期することも明らかにした。

 好調な予約販売は、2008年末までに50万台以上を販売するとしているT-Mobileの予測の正しさを裏付けているように思える。G1を生産しているHTCでは、T-Mobileは10月末から12月31日までの期間中に60万〜70万台、そして2009年末までに200万台を販売する見込みだとしている。

 T-Mobileは10月3日付の発表文で「Googleの技術を搭載したT-Mobile G1に対する大きな期待と好調な予約販売需要を受け、当社は10月22日の発売初日に提供する携帯電話の台数を3倍近くに増やした。これらは全部売り切れた」と述べている。

 G1の当初の販売台数は必然的に、AppleのiPhoneのそれと比べられるだろう。2007年に登場した第1世代のiPhoneは、74日間で100万台販売され、今年7月に発売されたiPhone 3Gは、3日間で100万台という驚くべき記録を達成した。

 Enderle Groupの主席アナリスト、ロブ・エンダール氏は9月、eWEEKの取材で「G1は非常に好調な売れ行きが予想される」と話していた。

 「最初のiPhoneよりもバグが多いということがなければ、Googleのブランド力、そしてこのスマートフォンに対する関心の高さのおかげで、非常に好調な売れ行きとなるだろう。マスコミにも大きく取り上げられ、10〜12月期の最大の話題になるかもしれない」とエンダール氏は語った。

 G1は米国22地域においてT-Mobileの一部の小売店で販売される。価格は2年間の音声/データ契約で179ドル。T-Mobileでは、インターネット接続とテキストメッセージングを無制限で利用できる月額35ドルのデータパッケージも提供する。無制限のデータ通信と制限付きのテキストメッセージングが含まれる月額25ドルのパッケージも用意される。

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