GoogleやNokia、RIMのファンの方はどうか怒らないでほしいが、わたしならAppleのiPhoneがその転換点であり、スマートフォンの標準だと主張する。
ユーザーがiPhoneを好む理由は、ハードとソフトの動作にある。彼らは同製品をうまく動かしている基盤OSをまったく気にしていない。
キャリアはそれを認識しており、AT&Tに続いてiPhoneの販売に乗り出すのは嫌だとは言わない。AppleがほかのキャリアとiPhone販売契約を取り付けられるなら、その点に議論の余地がある。Appleは主導権を握るのが好きだ。そうだろう?
Androidがスマートフォン市場を標準化に向かわせるかどうかは重要ではない。もっと重要なのは、キャリアがその変化を受け入れるかどうかだ。
Androidや、LiMo FoundationあるいはNokia傘下の市場リーダーSymbianのOSを搭載したLinuxベースの携帯電話をめぐる自由競争が起きるだろう。エンダール氏はわたしにこう語った。
Android、iPhone、(RIMのBlackBerry)Boldなどは製品の欠点に対処しており、WiMAXは促要因となってコストを手ごろなレベルにまで引き下げるだろう。その結果、われわれのデバイスの利用方法や、その結果として生まれる製品の市場規模は大きく変わるだろう。
それは構わないが、iPhoneは、特にAT&T以外のキャリアが取り扱いを始めたら、最も人気の高いスマートフォンの座にとどまり続けるだろう。特にG1が爆発的に売れたら、AppleはiPhoneをほかのキャリアから販売し始めるだろう。それにより面白い軍拡競争が起きるだろう。
GoogleはAndroidの影響を家電などほかのコンピューティングシステムにも広げようとするだろう。Androidはゲーム機やエンターテインメントセンター、あるいはMP3プレーヤーにも採用されるかもしれない。携帯電話だけではなく、家中でユビキタスになるというのが、Androidの最善の策だ。
一方eWEEKは、G1の評価機を心待ちにしている。10月16日までにはレビューを掲載する予定だ。ニューヨークの発表会でG1を触ってみたが、動作は速く、楽しいものだった。しかし、とても勢力図を書き換えるようなものではなかった。
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