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携帯のパワーアップに向けて:MSがモバイルAJAXを開発か――コードネーム「Kojax」

Microsoftは「Kojax」というコードネームで呼ばれるモバイル用AJAX技術を開発中のようだ。Kojaxの目標は、Visual StudioツールとJavaScriptを組み合わせて、インタラクティブなモバイルアプリケーションの開発を可能にすることだといわれている。


eWEEK

 Microsoftは、モバイルアプリケーションを作成するAJAX開発者を愛しているようだ。

 伝えられるところによると、MicrosoftではAJAX方式のモバイルアプリケーション開発環境の構築に取り組んでいるようだ。この技術は「Kojax」というコードネームで呼ばれ、新興市場向けのモバイルアプリケーションを作成する開発者を支援するのが目的だ。AJAX(Asynchronous JavaScript and XML)は、インタラクティブなWebアプリケーションを作成するためのWeb開発手法である。

 この技術のコードネームは、1970年代のテレビドラマ「刑事コジャック」を連想させる。棒付きキャンディーが好きな、タフで坊主頭のコジャック刑事の決めぜりふは「Who loves ya, baby?」(君を愛しているのは誰だい)だった。Microsoftは、Kojaxに込められた気持ちをAJAX開発者が理解するのを期待しているに違いない。しかし同社は、このプロジェクトに関するコメントを避けている。

 Microsoft専門ブロガーで、コードネームの達人といわれるメアリー・ジョー・フォーリー氏は、Kojaxという名前とそれに関する情報を見つけ、次のように述べている――「情報筋によると、Kojaxはモバイル開発環境であるようだ。これはVisual StudioツールとJavaScriptを組み合わせ、Microsoftやサードパーティーが開発したアプリケーションがJavaベースの携帯電話上でAJAX風に動作することを可能にするというものだ」

 さらにフォリー氏は、Kojaxで開発されるアプリケーションのタイプも予想している。

 「オンライン決済用の仮想ウォレット、グループメッセージングサービス、写真共有アプリケーションなど、Windows Live for Mobileサービスをベースとするものになりそうだ。これらのKojaxベースのアプレットの中には、広告収入を基盤とするものもあれば、トランザクションやサブスクリプション方式を採用するものもあるだろう」

 Kojaxでは、開発者がモバイル用ブラウザとJavaScriptの機能を利用できるフレンドリーなモバイル開発ソリューションをMicrosoftが提供する可能性も十分に考えられる。

 OpenAjax AllianceやWorld Wide Web Consortiumなどの標準化団体では、1年余り前からモバイルAJAXのコンセプトに取り組んできた。IBMの技術者でOpenAjax Allianceのディレクターを務めるジョン・フェライオロ氏によると、MicrosoftはOpenAjax AllianceのIDEワーキンググループの主要メンバーだという。OpenAjax Allianceは、AJAXの相互運用性を推進するベンダーおよび組織で構成される業界団体であり、IDEワーキンググループではモバイルAJAXなどの課題に取り組んでいる。

 AJAXの専門家であり、Nexawebの創業者で会長のコーチ・ウェイ氏は「Kojaxは、この分野で重要な存在になりそうだ」と話す。Nexawebは、ビジネスアプリケーションをWebに移行する技術を専門に手掛ける企業。

 「モバイルデバイス用のアプリケーション開発はこれまで、ネイティブ型かブラウザベース型のどちらかだった。ネイティブ型は重すぎるし、ブラウザベース型ではWebページの機能が貧弱だ。このため、ストレージ用にローカルAPIを通じてローカルデバイスに接続したまま、レンダリングと処理用にモバイルブラウザとJavaScriptエンジンのパワーを利用することが可能なモバイルAJAXのようなものがあれば素晴らしい」とウェイ氏は語る。

 Microsoftは「ASP.NET AJAX」ツールを提供するなど、AJAXの開発と継続的進化に欠かせない役割を果たしてきた。

 さらに同社は最近、人気の高いオープンソースのJavaScriptライブラリ「jQuery」をサポートした。

 フォーリー氏によると、Kojaxは新興市場に狙いを定めたMicrosoftの「Unlimited Potential」構想に関連している可能性もあるという。もしそうだとしたら、賢明な動きだ。新興市場ではスマートフォンの利用が急速に拡大しているからだ。固定電話のインフラが十分に整備されていない多くの発展途上国は、携帯電話技術にとって実り多い市場になったのである。そしてこれらの国々のユーザーは、インターネットアクセスの主要な手段としてスマートフォンを購入している。

 もしKojaxが成功すれば、次に登場するのは「Lojax」かもしれない――紛失した携帯電話を見つけ出すのに役立つAJAXベースのモバイルアプリケーションである。

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