アバターで社員に質問も 野村総研、3D仮想空間で新卒採用地方学生の負担を軽減

3D仮想空間を活用した新卒採用セミナーを野村総合研究所が開催する。会社説明やディスカッションのイベントを用意し、地方の学生も気軽に参加できるようにした。

» 2009年01月15日 15時44分 公開
[ITmedia]

 野村総合研究所(NRI)は、2010年度入社の新卒採用活動に3D仮想空間を活用すると発表した。同社の3D仮想空間ツール「SITECUBE」を使い、1月16日から新卒採用セミナーをWeb上で展開する。

 新卒採用セミナーの名称は「NRIセミナー in SITECUBE」。3D仮想空間を使って、映像による会社説明や、学生と社員が交流できるディスカッションを実施する。

 学生は、Webブラウザから自分の分身である「アバター」というキャラクターを使ってセミナーに参加する。チャット機能でほかの参加者と簡単なメッセージを交換できるほか、社員に質問をすることも可能。文字や言葉で表現しにくい感情をアバターの表情やしぐさで伝えられるため、対面では聞きにくい質問もできるという。

「NRIセミナー in SITECUBE」のイメージ 「NRIセミナー in SITECUBE」のイメージ(出典:野村総合研究所)

 NRIはこれまで首都圏を中心に新卒採用セミナーを開催していたため、地方からの参加者は移動時間や交通費を余分に負担しなければならなかった。セミナーをWeb上で開催することで、就職活動における学生の負担を軽減する。

 NRIセミナー in SITECUBEは1月下旬から5回にわたり開催する。社員訪問や内定者を集めたイベントも3D仮想空間上で実施する予定だ。

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