Weekly Memo:HPがSunを買収する日 (1/2)
HPとSunが先週発表したSolaris搭載HP ProLiantサーバに関するパートナーシップ契約は、来るべきクラウド時代をにらんだ動きだろう。もはや何が起こっても不思議ではない。
両社の提携に感じる地殻変動の前触れ
ひと昔前のIT業界なら、すぐさま大きな衝撃が走ったニュースだっただろう。だが、米Hewlett-Packard(HP)と米Sun Microsystemsが先週25日(米国時間)に発表したSolaris搭載HP ProLiantサーバに関するパートナーシップ契約は、もはや既定路線とも受け止められたようだ。
はたしてそうだろうか。この提携に、大きな地殻変動の前触れを感じるのは筆者だけだろうか。ここでは、その前触れと感じるところを説いてみたい。
今回の両社の契約内容は、HPがSunからUNIX OS 「Solaris 10」のOEM供給を受け、x86サーバ「HP ProLiant」に搭載して販売およびサポートを行うというものだ。これにより、HPはSunをProLiantの戦略的OSディストリビューションパートナーとし、SolarisをWindowsやLinuxと同様、ProLiantの主要OSの1つに位置付けた。
両社は今後、ProLiant上でのSolaris 10と管理ソフトウェア「HP Insight」の統合にも取り組み、操作性や管理性の向上を図っていく。また、今回の契約にはオープンソース版の「OpenSolaris」も含まれており、HPはOpenSolarisコミュニティへの関与も深めていく構えだ。
今回の契約について両社は、「ProLiantのOS環境拡大を求める顧客の要望に応えるため」(HP)、「Solaris搭載x86サーバ市場の拡大に向けて」(Sun)とコメント。x86サーバ市場でトップシェア獲得・維持に執念を燃やすHPと、x86サーバ市場へのSolarisの浸透に力を入れるSunの両社の思惑が一致した形だ。
ただ、今回の動きが既定路線とも受け止められたのには理由がある。SunはすでにIBMやDellなどとも、今回と同様の提携関係を結んでいるからだ。SunはSolarisの浸透に向けて全方位で提携を進めてきており、今回のHPとの提携によって有力なx86サーバベンダーがほぼすべてSolarisを扱う格好となった。
ではなぜ、大きな地殻変動の前触れを感じるのか。それは、エンタープライズUNIXの市場を事業の柱とするHPとSunの“立ち位置”が、非常に近いからだ。どういうことか。それをひもとくキーワードが「クラウドコンピューティング」である。
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