身勝手な「メール信者」ボクメツ大作戦!悲しき女子ヘルプデスク物語(1/4 ページ)

メールを送れば「すぐに見てくれる」なんて勝手に思われても、受け取る側の都合だってある。隣の席からわざわざメールをしてくる内気な人もちょっと困る。今回は、そんな身勝手な「メール信者」に振り回されたお話。

» 2009年03月30日 09時40分 公開
[鐙貴絵,ITmedia]

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長文メール、最後まで読む?

イラスト:本橋ゆうこ イラスト:本橋ゆうこ

 友人Y子の誕生日。いつもよりもちょっぴり豪華な食事会で盛り上がった後、お酒に強くない(しかも飲んだら必ずクダを巻く)Y子が「もう1軒、いい?」と誘ってきた。

 せっかくの誘いなので、わたしたちはとっておきのワインバーへと向かった。たわいもない話でひとしきり盛り上がった後、Y子が仕事の話を始めた。お、いよいよ本題ですね。仕事は楽しいとか、新しいプロジェクトに参加することになったとかいった話がひとおとおり済んだ後、急にY子の声のトーンが低くなった。

Y子 今日、午後から会議があったんだけど、わたし、知らなかったのよ。

わたし え? どういうこと?

Y子 お昼休みがもうすぐ終わるって時に後輩がやってきて、「せんぱーい、会議行きましょー」って言い出したのよ。思い当たらなかったから、「今日会議なんてあった?」って聞いんだけど、メールで日程の変更を知らせたって言うの。

わたし うん。

Y子 とにかく会議室へ向かったんだけど、この会議を知らなかった人が私のほかに3、4人いてね。全参加者8人中、半数よ。

わたし それって、知らない人が多すぎじゃない? その後輩くん、メールを出し忘れたんじゃないの? それとも、メールの書き方が悪かったのか、字が汚くて読めなかったのか……。

Y子 ちょっとぉ、メールの字が汚いって何よ〜。

わたし てへっ。ごめんごめん、冗談冗談。

Y子 来てない人を集めて何とか会議はできたんだけど、その人たちもやっぱり「そんなメールは見てない」って言うのよ。そのままにしておくのも問題じゃない? で、会議の後で会議の日程を変更するメールを探してみたの。

わたし どうだった? やっぱり送られてなかったの?

Y子 あるにはあったのよ、日程変更を伝えるメール。ただ、ほかの用件のメールの最後についで程度に書いてあったの。件名にも日程変更のことは何も書いてなかったのよ。

わたし 時々そういうメールあるよねぇ…関係ない用件を2つ、3つ書くパターン。しかも、最初の要件が長いと最後まで読まなかったり、ちょっと不謹慎だけど斜め読みしちゃわない?

Y子 まさに、それよ、それ! メールを斜め読みした私も悪いんだけどさ、なんだかなーって、ちょっと考えちゃった。


 実はわたしも、似たような経験を何度もしている。メールを送った、いや、見ていないという水掛け論の後、よくよく探したら別の話題がメインのメールの最後のほうに、その内容を「今、思い出しました」みたいに書かれてるってことが。冒頭に「用件が2つあります」って書いてくれれば分かりやすいのに…。

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