身勝手な「メール信者」ボクメツ大作戦!悲しき女子ヘルプデスク物語(2/4 ページ)

» 2009年03月30日 09時40分 公開
[鐙貴絵,ITmedia]

理解できないメール 悪の根源は受信者? 送信者?

 確かに、メールは便利だ。メールのない環境でもちゃんと仕事は回っていた時代もあったけれど、今となってはメール環境のない仕事場なんて考えられない。とりあえずメールを出しておけば、相手の人と直接話をする必要もないし、忙しい相手の手を止めなくても済む。

 一方で、それが命取りになることもある。電話で済むようなことでもメールに書いてよこしたり、極端な場合だと隣の席の人からメールが飛んでくることも。あのねぇ、横を向いて話をしたほうが早いじゃないのよー。おかげでなんでもない内容のメールが増えて、重要なメールがその中に埋もれてしまうじゃない!

 ほかにも困った「メール信者」がいる……。「メールを出した=読んでくれた」と勝手に思い込んでしまう人だ。出したメールを相手がすぐ読んでくれる、という保証はどこにもないはずなのに。「開封通知」を設定したメールに、相手から開封通知が届いたとしても、相手がちゃんとメールの内容を理解してくれているとは限らないのよね。メールを開いただけで読んでない、ということもあるかもしれないでしょ。

 メールを出す側にとって一番重要なのは、相手がちゃんと読んでくれるよう、簡潔で分かりやすい文章を書く、ということじゃないかしら。読んでほしければ、ちゃんと「読ませる」メールを書く必要がある。読みたいと思うような、あるいは読んですぐ分かる文章を書かなければ、それはメールを出したとさえ言っちゃいけなんじゃない? とすら思うのだ。

 メールのトラブルの大半は「送信した側」に問題があるんじゃないかな。でなきゃ、本屋さんに「ビジネスメールの書き方」なんてHow To本がこんなに数多く並んだりはしないだろう。

 結局、わたしたち2人はこの後ワインを楽しむどころではなかった。メールの書き方や出し方、管理の仕方などの話に花を咲かせることとなった。ワインの味……なんて覚えていない(泣)。

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