シゴトとアソビの境界線――持ち込みオモチャをどこまで許すの?悲しき女子ヘルプデスク物語(1/4 ページ)

フィギュアにマンガ、携帯ゲーム機など、オフィスワーカーは職場にいろんなグッズを持ち込みがち。でもどこからがNGなのか、その線引きは人それぞれ。日本でもiPhoneが発売されると、仕事グッズと遊びグッズの境界がさらにあいまいになりそうです。

» 2008年06月11日 08時00分 公開
[鐙貴絵,ITmedia]

トラブルシューター、かく考えり

イラスト:本橋ゆうこ

 「ちょっとぉ。信じられないでしょ? ねえ、聞いてんの?」

 ビールを片手にクダを巻いているのは、あるソフトハウスでSEとして働いている友人のY子。もちろん、彼女が目下ターゲットにしているのはわたし。

わたし 聞いてるってば。後輩が職場で使っていたPCのCD-ROMドライブが壊れたんでしょ?

Y子 そうなのよ! しかもよお、その壊れた理由がさあ、CDを一日中かけてたからだって言うのよ。信じらんない!

わたし 多いの? そういうヤツ。

 話題にされているY子の後輩クンは、プログラマーだ。その後輩に限らずプログラマーという職種には、作業に集中するために音楽をヘッドフォンで聞きながら仕事をする人が多いらしい。問題の後輩クンは、ほぼ毎日、朝から晩までPCのCD-ROMドライブで音楽CDをかけ続けていたため、ドライブが故障してしまったというのだ。

Y子 どうしても聞きたいならさあ、自分のiPodとかにしろってのよ!

 えっ! 問題はそこですか? 勤務時間中に音楽を聞いてることじゃなくて?

 とはいえ、ふと考えると、Y子はSE、わたしはトラブルシューター(と書くとカッコいいけど、所詮はしがないヘルプデスク担当者)。「そもそも会社に音楽CDを持ち込むなんて!」と考えてしまうのは、わたしの仕事柄かも。

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