Kasperskyとデジタルアーツ、丸紅情報が協業し、ウイルス対策とWebフィルタリングを統合したセキュリティ製品を発売する。
ロシアのセキュリティ企業のKasperskyとデジタルアーツ、丸紅情報システムズは5月13日、ウイルス対策とWebフィルタリングを統合した企業向けセキュリティ対策の新製品「i-FILTER Powered by Kaspersky」を9月に発売すると発表した。
新製品では、デジタルアーツのWebフィルタリング製品「i-FILTER」とKasperskyの企業向けウイルス対策製品「Kaspersky Anti-Virus for Proxy Server」を統合し、i-FILTERから一元管理できるようにする。i-FILTERは、約2億6000万件の有害サイトのデータベースを利用してアクセスを遮断。企業では約5500社、教育機関では約1万9200校が利用する。
丸紅情報が販売とサポートを行い、製品価格は500ユーザーの場合で200万円程度になるという。初年度3億円の目標を見込む。
Kasperskyのユージン・カスペルスキーCEOは、協業戦略について「われわれはウイルス対策に特化し、ほかの領域ではトップレベルの企業と組むことで顧客ニーズに対応している。80社以上にOEM供給した実績から、日本の法人市場でもシェアを高めたい」と話した。
デジタルアーツは、Kaspersky側のログ解析をi-FILTERで行えるようにするなどの開発を進める計画だという。
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