オープンソースのファイルサーバソフトウェア「Samba」の最新版となる「Samba 3.4」がリリースされた。ビルド時に--enable-merged-buildオプションを設定することでSamba 4を有効にできる。
オープンソースのファイルサーバソフトウェア「Samba」を開発するSamba Teamは7月3日、最新版「Samba 3.4」をリリースした。設定、認証、プリントなどの機能を強化したほか、tarボールには「Samba 4」のソースコードも同梱されている。
Samba AD(ActiveDirectory)ドメインコントローラーのスタンドアロン化に向け、Samba 3とSamba 4のマージビルドが可能となった。デフォルトではSamba 4は無効となっているが、ビルド時に--enable-merged-buildオプションを設定することでSamba 4を有効にできる。
また、設定ではデフォルトパラメータpassdb backendがsmbpasswdからtdbsamに変更された。ユーザーごとの設定が柔軟になるが、smbpasswdを利用した既存の設定には注意が必要としている。
認証ではsmbdが信頼できないドメイン名を扱う方法を変更、プリントサーバ関連ではspoolssサブシステムをPIDLベースの自動生成コードに変更、プリンタ変更通知などの問題を修正するという。
Samba 3.4はSambaプロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。
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