Norton 2010がβ公開 新防御システム「Quorum」を搭載

Norton 2010で導入された「Quorum」は、定義ファイルではなくレピュテーション(評判)を使って未知の脅威に対抗する。

» 2009年07月08日 07時00分 公開
[ITmedia]

 米Symantecは7月2日、「Norton Internet Security 2010」「Norton AntiVirus 2010」のβ版を公開した。レピュテーション(評判)に基づいて未知の脅威に対処する技術を採用している。

 Symantecは、従来の定義ファイル方式では、攻撃者が作り出す多数の不正プログラムについて行けないことから、未知の脅威にも対応できる「Quorum」という新しい防御システムをこれら2つのNorton 2010ソフトに導入したと説明している。

 Quorumはアプリケーションのレピュテーションに基づき、未知のアプリケーションが危険がどうかを判断する。レピュテーションは、Norton Community Watchプログラムを通じて世界中のユーザーから集めたアプリケーションの特徴に関するデータを統計的に分析して決定する。例えば、多くのユーザーが使っている、出所が確かで、一般的な特徴を備えたアプリケーションには良いレピュテーションが付けられる。逆にマルウェアは、これまで見たことがない、提供元が不明などの特徴から、悪いレピュテーションが付く。

 Symantecはこのデータから、それぞれのアプリケーションに対して「reputation safety score(レピュテーション安全度スコア)」を算出して、未知のアプリケーションが危険か安全かを高い精度で判別できるとしている。

 このほかNorton 2010には振る舞いによってマルウェアを検知する「SONAR 2」、新しいダッシュボード機能やスパム対策エンジンなどが搭載されている。

 Norton 2010の正式版は2009年秋にリリース予定。Windows 7にも対応する。β版はSymantecのサイトからダウンロードできる。

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