パスワード表示の「****」はやっぱり必要、管理に問題アイシェアがユーザー意識を調査

パスワード表示の「****」の正否をめぐって海外のセキュリティ研究者が議論したが、国内のネットユーザーは表示を支持する意見が目立った。

» 2009年07月24日 13時33分 公開
[ITmedia]

 パスワード入力などの際に表示される「****」の正否をめぐり、海外のセキュリティ研究者らが議論したが、国内のインターネットユーザーでは見えないようにすることを支持する意見が目立った。調査会社のアイシェアが7月24日、この議論に関するユーザーの意識調査の結果を明らかにした。

 パスワードの表示について、「見えない方がいい」という回答は44.1%、「どちらかというと見えない方がいい」は23.8%で、****の表示を支持する意見が多数を占めた。一方、「見えた方がいい」は12.6%、「どちらかというと見えた方がいい」は19.5%と、否定的な意見も一定の割合を占めた。

「****」表示に対する意見(出展:アイシェア)

 肯定派の意見は、「セキュリティのため」「他人に見られるから」というセキュリティ上の回答が多数を占め、「心理的な安心感」「他人には見せてはいけないものと意識させてくれる」というものもあった。

 否定派では、「****でなければ、入力ミスしたのが分かる」「****だと、どこまで入力したかが分からなくなる」といった確認のしにくさを挙げる意見が目立った。「他人にのぞかれるようなことはない」「公共の場でパスワードは入力しない」という意見もあった。

 パスワードの管理方法については、「記憶に頼る」(42.0%)で最多を占めた。以下、「紙に書いて残す」(18.3%)、「テキストファイルに残す(パスワードや暗号化しない)」(16.2%)だった。「パスワード管理ソフトを使う」(13.7%)や「テキストファイルに残す(パスワードや暗号化をする)」などのセキュリティ対策を実施しているケースは少なく、セキュリティを意識した管理が十分に行われていない実態も浮き彫りになった。

 調査は20〜40代の男女を対象に実施し、590人から有効回答を得た。

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