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» 2009年08月24日 08時00分 UPDATE

悲しき女子ヘルプデスク物語:どんぐりじゃないよ、ドングルだよ (1/3)

夏バテするのは、人間だけじゃない。PCだって猛暑にやられちゃうことがあると、わたしは経験的に知っているのだ。

[鐙貴絵,ITmedia]

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 暑い! 今年は暑いねー、と毎年言っているような気がする。立秋も過ぎ、カレンダーの上ではしっかり夏が終わっているのに、昼間の「暑さ」といったら……。

 そこで、「暑気払いだ!」とか「夏バテを解消しよう!」と言いながら、職場の仲間数人と、居酒屋に出かけることにした。ビール片手の他愛のない会話は、どんな内容でも盛り上がるもの。今年の夏の思い出話や、帰省した田舎で開催された夏祭りの話題、そして親戚の家で経験した怪談じみたエピソードなど。酒の席での話は尽きない。そしていつの間にか話題は、「夏バテするPC」という内容に移っていた。

イラスト:本橋ゆうこ イラスト:本橋ゆうこ

 日中の猛暑や熱帯夜を乗り切ったIT機器たちも、朝夕と昼間の気温差が激しくなり、秋の気配が感じられ始めると「これ以上は無理です。きゅー」とばかりに力尽きていく。まさに「夏バテ」だ。ある日突然、お亡くなりになるものもあれば、さんざん体調不良を訴えた揚げ句、力尽きるものもある。注意深く職場を見回してみると、何となく調子が悪くなっている、息も絶え絶えのPCたちの多いこと! そして、それらへの対応に追われ、やはり息も絶え絶えなわたしたち……。

 アルコールが入った同僚たち(この時点では、まだわたしはそれほど酔っていない)の脳みそは、ある意味「熱暴走」を起こし、とんでもない方向へと話を発展させていく。

 きっかけは「熱が出たPCに体温計を渡して計ってみたい」という発言。サーバの筐体内の温度や、それらが収められたラックの温度をタイムリーに計ることは当然だし、普通のPCにだって、そのための“温度計”は設置されているのよ、と指摘したいところだが、ここはノリを優先してグっと我慢。

 すると、悪ノリした別の同僚が「古いPCは異音がするでしょ? やっぱり聴診器が必要だよね」と言い出す。聴診器なんか使わなくても、異音は聞こえるじゃん! さらに「熱が出ているのなら、アイスノンを当てて看病しないと!」というコメントも飛び出す。あのー、水冷式の冷却装置ならいくらでも……。

 あー、やめた! 一緒に悪ノリしている方が、楽しくていいやと、開き直るわたし。

 ここまでくると、もう彼ら(すでにわたしも含まれている……)は止まらない。ファンが壊れたら「外科手術だ!」とか「新しいPCのセットアップは、新生児室の看護婦の気分に似ているかも」とか(そんなことはないだろう)、「モニタが壊れたら、眼科医の仕事」とか(なぜだ?)。揚げ句の果てには「じゃ、オレたちは『PCクリニック』だな」。

 ……うん。確かにあるよ、そんな名前の修理コーナーを持った、PCショップが。

 こんな、酔っぱらいばかりのアルコール暴走集団よりは、熱暴走したPCの方がカワイイと思うのは、わたしだけなのかな?

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