マルウェアを含んだスパムが増加、Symantecの報告書

マルウェアを含むスパムメールが9倍に増加し、件数ベースでは膨大な数になるとSymantecが警告している。

» 2009年10月14日 07時15分 公開
[ITmedia]

 米Symatecはマルウェアを含むスパムが1カ月で約9倍に増えていると、このほど公開したスパムに関する月例報告書で明らかにした。

 9月に確認されたスパムメールは電子メール全体の約86%を占めた。特にマルウェアを含むスパムの割合は平均で1.3%、一時的には4.5%まで増加し、8月に比べて9倍近く増加した。また、インターネットスパムの割合は3%増の32%、金融スパムの割合は3%減の17%だった。

 マルウェアを含むスパムの割合がわずかであっても、数量ベースでみれば深刻な状態にあると同社。マルウェアを含むスパムの増加はスパムの平均サイズにも影響を与え、10キロバイト以上のスパムが5%増加する一方、0〜2キロバイトのスパムは7%減少した。スパムメールのサイズの増加はITリソースに大きな負担をかけ、正規メールの遅延などを引き起こすと指摘している。

 対策として、不要なメールサービスの停止や電子メール情報を安易に提供しないこと、スパムへの返信や添付ファイルの開封、リンクのクリックなどを避けるなどを紹介。OSやセキュリティ対策製品などを最新の状態にして、スパムの脅威に備えてほしいと呼び掛けている。

企業向け情報サイト「ITmedia エンタープライズ」へ

過去のセキュリティニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ