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» 2009年12月12日 00時00分 UPDATE

ビジネスマンの不死身力:「今年もやらなかった」で終わらないために (1/2)

年の瀬が押し迫る中、年初に立てた目標は結局手を付けずじまい……。こうした事態は、目標に向けて行動を起こす理由をはっきりさせることで回避できる。

[竹内義晴,ITmedia]

少し考え方を変えることで、仕事を楽しく充実したものに。「ビジネスマンの不死身力」では、そのノウハウをお伝えします。


 今年も残すところ1カ月を切った。この時期になると、年初に計画したことが全然進んでいないと思い返すことがよくある。同じ経験を毎年繰り返している方もいらっしゃるかもしれない。そこで今回は「行動」をテーマに、これまでとは一味違う年末にするためのラストスパートをかけるヒントをお話ししたい。

行動は苦痛と快楽のてんびんによって決まる

 「正月に“今年こそは”と決めた目標に向けて行動できない」

 何かをやろうと決断しても行動に移せないのはよくあることだ。最初は気合が入っているものの、いざ行動しようとすれば「つい明日から」と先延ばししてしまい、いつの間にか決意を忘れてしまったりする。年初の目標を達成できずに、意志が弱い自分を責めてしまう方もいらっしゃるかもしれない。

 ここで行動しないことを責めるのではなく、発想を転換して、「行動しないことで得られるもの」を考えてみよう。

 例えば資格の勉強を目標にしていたとしよう。勉強しなかった時間は、知人と楽しく会食をしたり、睡眠時間を余分に確保したりするといった対価につながっていたはずだ。テレビを見てリラックスする時間になっていたかもしれない。また、試験を受けなければ、試験に落ちた場合の落胆や失望感を味わうこともない。行動しないことで失うものもあるが、得られるものも意外と多いことに気付くだろう。

 わたしたちは、意識的であるとないとにかかわらず、行動によって得られるもの(快楽)と失うもの(苦痛)をてんびんに掛け、行動するかしないかを選択している。行動しないことで得られるメリットも実は多く、そのために「行動しない」という行動をしているのだ。

 コーチのアンソニー・ロビンス氏は、著書『一瞬で「自分の夢」を実現する法』でこう言及している。

人間は行き当たりばったりに生きているのではなく、必ず理由があって行動している。意識する、しないにかかわらず、人間が行動を起こすときには、必ず何らかの「理由」が存在するのだ。この「理由」が、人間関係からお金のやりくり、健康、精神状態まで、人生のあらゆる面に影響を及ぼしている。そして、一生を通じてあなたを行動に駆り立てる「理由」――それは「苦痛」と「快楽」だ。人間は、苦痛から逃れるためか、快楽を得るために行動するのだ。

 つまり、行動を起こすためには、失うものと得られるものをてんびんに掛け、行動する理由をはっきりさせればいいのである。

苦痛と快楽を洗い出し、意識的にてんびんを動かす

 ここでわたしが行動するために実践していることを紹介しよう。それは行動することで失うもの(苦痛)と得られるもの(快楽)を洗い出し、「本当はどうしたいのか」「このままでもいいのか」「やるのか、やらないのか」といったことを改めて自分に問い直してみるのだ。

 例えば資格を取得する場合の失うもの、得られるものを挙げると以下のようになる。

資格の勉強をしないことの苦痛

  • 今年も去年と何も変わらない
  • いつまでもスキルが身に付かない
  • 後輩に先を越される恐怖
  • 周囲に評価されない

資格の勉強によって得られる快楽

  • 資格を取ったときの周囲からの「○○さんはすごいね!」という賞賛
  • 長い時間をかけて勉強し、資格を取ったという自信
  • 新たに身についたスキルで活躍できる将来
  • 名刺に資格が書かれたのを目にしたときの快感やステイタス
  • 資格による昇給や豊かな生活

 苦痛と快楽を具体的に書き出すと、心のてんびんが動きやすくなる。そして「やるのか、やらないのか」と自分自身に問い掛けてみる。こうした過程を経て下した決断は、なんとなく「やる」と考えた場合もよりもはるかに強いはずだ。

 苦悩と快楽のてんびんを動かしやすくするには、以下のような質問を自分に投げ掛けてみるといいだろう。

  • もし、このままの状態を続けているとしたら、わたしから何を奪っていくか
  • ○○が手に入らないことは、わたしをどういう気持ちにさせるか
  • ○○を手に入れることは、わたしに何を与えてくれるだろうか
  • ○○は、わたしにとってどういうメリットがあるだろうか

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