Adobeはユーザーに対し、脆弱性を修正したReader/Acrobat 9.3.1またはReader/Acrobat 8.2.1にアップデートするよう呼び掛けている。
米Adobe Systemsは2月16日、予告通りにAdobe ReaderとAcrobatの更新版をリリースし、複数の深刻な脆弱性に対処した。
Adobeのアドバイザリーによると、今回の更新では、ドメインサンドボックスをかわして不正なクロスドメインリクエストをできてしまう脆弱性と、アプリケーションをクラッシュさせて攻撃者にシステム制御を可能にさせてしまう恐れのある脆弱性を修正した。いずれも危険度は4段階で最も高い「Critical」となっている。
脆弱性が存在するのはAdobe Reader 9.3までのバージョン(Windows、Macintosh、UNIX版)とAdobe Acrobat 9.3までのバージョン(Windows、Macintosh版)、およびAdobe Reader/Acrobat 8.2までのバージョン(Windows、Macintosh版)。
Adobeはユーザーに対し、これら脆弱性を修正した更新版のReader/Acrobat 9.3.1またはReader/Acrobat 8.2.1にアップデートするよう呼び掛けている。更新版は、デフォルトで有効になっている自動更新機能を使って入手できる。
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