Twitterとブログ、どう使い分ける?オルタナブログ通信(2/4 ページ)

» 2010年03月12日 16時56分 公開
[森川拓男,ITmedia]

Twitterとブログの使い分け

 チリで発生した大地震の影響によって、日本にも津波が押し寄せた。谷川耕一氏「むささびの視線」のチリ地震の中継に見たUstreamの可能性で取り上げられたように、Ustream、そしてTwitterによってさまざまな情報が伝わってきた。

 災害で気をつけなければならないのは、決して野次馬にならないことだ。加藤和幸氏「てくてくテクネコ」のゴジラじゃなくて津波が襲来でも「Ustream中継するために海に近づいて行方不明」はシャレにならないと指摘している。しかし、山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」の津波のニュースに日本の巨大資産を実感するで触れられたように、実際にはそのような無謀な行為に出た人は見られなかったようだ。

 また、原口総務大臣がTwitterで津波情報を流したことも報じられた。ここで気になったのは、廣江慈郎氏「モノを買わなくなった時代、ほな何やったら買うてもええねやろ?」の「釈明」と「弁明」では、どのように意味が異なるのですか?で取り上げられた、この件に関する報道の反応だ。

 Twitterでは誰もがさまざまな事柄をツイートする。それ自体に制限はないし、誰に文句を言われる筋合いもない。しかし、原口大臣のような立場の人のTwitterアカウントであれば、その内容が問われるのは当然である。それが、先述のニュースの発端でもある。

 大木豊成氏の「不景気だよ!」「就活たいへんだよ!」「・・・で?」も、何のことかと思ったが読んで納得。個人のアカウントであれば大木氏が取り上げたようなツイートだらけでも構わないが、メディアが運営する就活を支援するためのアカウントはツイートする内容を吟味する方が良いだろう。大木氏が指摘するように、解決のためのヒントであったり、前向きに進むためのツイートをするのが役割だと思う。

 Twitterを始めてからブログの更新頻度が減ったり、そもそも書かなくなったり読まなくなった人がいると、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」のTwitterとブログの使い分けで触れられている。オルタナブロガーの中にも、Twitterを始めてから明らかに更新頻度が減ったり、また更新が途絶えている人もいる。しかし、ブログとTwitterは似て非なるものだ。特に意識する必要は無いが、林氏がまとめたように使い分けるのも良いだろう。

 フォーチュン・グローバル100社によるTwitterやブログなどといったソーシャルメディアの利用動向を紹介してくれたのが、斉藤徹氏「in the looop」の【速報】フォーチュン100社,Twitter/Facebook/YouTube/ブログの最新利用動向で、やはりTwitterの使われ方が一歩抜けているのが分かる。ブログがあまり使われていないのが意外だった。

 米国だけではなく、日本でもビジネスにTwitterを活用する人が増えている。ここ最近、オルタナブロガーの出版が続いており、横田真俊氏「フロムインターネット」のTwitterについての本を出版しました、タイトルは「ツイッター仕事術」です。ではTwitterとビジネスに関する本を書いたことが紹介されている。クラウドのときも出版ラッシュだったが、Twitter本ラッシュもすでに始まっており、複数のTwitter本がオルタナブロガーによって上梓されている。横田氏が提案するTwitter本著者対談というのも面白いかもしれない。いっそのことTwitterを使ってやってしまうというのもアリではないだろうか。

 セミナーなどをUstreamやTwitterで中継するようになって久しいが、佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の教授が自前iPhoneで中継してしまうとは(驚では、浅草キッドの水道橋博士の興味深いツイートが紹介された。それは、UstreamやTwitterのインフラ化は望むが、マナー基準が無いまま進むのは問題ではないかという指摘だ。Twitterなどの中継も前提とされている場所ならともかく、現状では、許可されていない場所でもやろうと思えばできてしまう。いま一度考えてみるべき要素だと感じた。

 企業がTwitterなどのソーシャルメディアを使うと、思わぬトラブルを抱えるケースもある。玉川岳郎氏「ニュータイプになろう!」の最新号の日経コンピュータを読んで、改めてUCCの広報はしっかりしていると思った件や、斉藤徹氏の【速報】ソーシャルメディア炎上考察 〜 ペプシ Refresh Project のトラブルとその顛末などといったケースだ。それぞれがどのような対応を行ったか読んでほしい。

 【速報】果敢にソーシャルメディア上で顧客と対話をはじめたトヨタ。がんばれ!のように、トラブル対応のためにソーシャルメディアを活用し始めた例もある。顧客と直接対話できるTwitterなどのソーシャルメディアは、使い方次第で武器になるのだ。

 このほかのTwitterに関する主なエントリーも紹介しておきたい。

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