リーダーの下にはメンバーからいろいろな提案が上がってきます。その提案が単なる願望や思いつきか、熟慮した上のものかを確認する方法を、しんこちゃんとともに学びましょう。
先輩リーダー輩田(やからだ)さんがお客さんとの電話を終えたところに、新米リーダーのしんこちゃんがやってきました。
しんこちゃん 輩田さん、少しお時間いただいてもよろしいでしょうか。メンバーの門田(もんだ)君のことで相談に乗っていただきたいんです。
輩田さん 門田君か。また何か問題を起こしているのかい?
しんこちゃん 問題だなんてとんでもない。門田君は確かに以前は周囲の批判ばかりしていましたが、問題を指摘するよりも解決策を出すように考えを変えてからとてもやる気を出し、今ではメンバーのけん引役とも言える存在です。相談したいのは、彼が新しい事業にチャレンジしたいと提案してきたことです。それは、携帯電話用のアプリケーションをインターネットで販売する、という事業です。せっかくの提案なので応援したいのですが、わが社ではそういう事業はやったことがないし、もし思いつきレベルの話だったら失敗するのは目に見えてますし。
輩田さん なるほどね。そういうときは、門田君の“マジ度”を測るといいんじゃないかな?
しんこちゃん マジ度? なんですか、それ。
輩田さん やだなあ、しんこちゃん。“本気”と書いて“マジ”と読む、これ世界の常識だよ。
輩田さんにメンバーの本気(マジ)度を測る方法を徹底伝授してもらったしんこちゃんは、翌日、門田君を会議室に呼び出しました。
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