4月に配布した「MS10-025」の更新プログラムでは、脆弱性問題に適切に対処できないことが分かった。
米Microsoftは4月21日、月例セキュリティアップデートで13日に公開した更新プログラムのうち、「MS10-025」の配布をいったん中止すると発表した。
「MS10-025」はWindows Media Servicesの脆弱性を解決する更新プログラムで、深刻度は「緊急」。脆弱性は、初期設定されていないWindows Media ServicesをWindows 2000 Serverにインストールした場合にのみ影響を受ける。
Microsoftによると、この更新プログラムでは適切に対処できないことが分かったため、19日の週をめどに再リリースすることを決めたという。現時点で、この脆弱性の悪用する本格的な攻撃は確認されていない。
同社はユーザーに対し、「“MS10-025”のセキュリティ情報に記載された回避策に目を通し、インターネットにアクセスしている場合はファイアウォールを活用してほしい」と呼び掛けている。
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