Gumblar関連のマルウェア感染が常態化

トレンドマイクロは4月のマルウェア感染報告ランキングを発表した。

» 2010年05月07日 14時31分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは5月7日、4月のマルウェア感染報告ランキングを発表し、Gumblar関連のマルウェア感染が常態化していると伝えた。

 総報告件数は1533件で、3月の1808件から減少した。報告数のトップは、リムーバブルメディアなどを通じて感染を広げる「MAL_OTORUN」、2位はWindowsの脆弱性を悪用し、ネットワークやリムーバブルメディアで感染を広げる「WORM_DOWNAD」だった。

 ランキング10位までのうち、Gumblar攻撃関連のマルウェア「MAL_GUMBLAR」「TROJ_FAKEAV」「JS_GUMBLAR」「MAL_HIFRM」「JS_IFRAME」が半数を占めた。Gumblar攻撃は、攻撃者がWebサイトに外部リンクを埋め込むなどしてを改ざんを行い、閲覧者を悪質サイトに誘導するもの。悪質サイトではさまざまなマルウェアが配布されている。

 このほか、ジャストシステムの「一太郎」の脆弱性を悪用する文書ファイルや、上海万博の事務局をかたる不正なPDFファイルの流通も確認されたという。

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