コラム
» 2010年08月31日 15時13分 UPDATE

Google Gmailの音声通話機能はSkypeにとって脅威か? (1/2)

両社のサービスにはそれぞれ一長一短があり、今後の競争の行方についてはアナリストの間でも意見が分かれている。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 米Googleが8月25日(現地時間)にGmailの通話発信サービスを発表したとき、業界関係者の最大の関心事は、このVoIPサービスが米Skypeにどんな影響を与えるのかという問題だった。

 Gmailの通話発信機能はSkypeにとって脅威だ。なぜなら、IP上で無償あるいは安価な通話発信機能と着信機能を提供するSkypeのサービスと似通っているからだ。しかしGmailとSkypeのサービスにはそれぞれ一長一短があり、アナリストや業界専門家の間でも、両サービスが今後どのような競争を演じるのかについて意見が分かれている。

 全世界で5億6000万人を超えるSkypeユーザーは、コンピュータ同士あるいはコンピュータと電話機の間で音声通話やビデオ通話を行っている。

 Googleの新サービスではSkypeと同様、音声・ビデオチャット用プラグインをダウンロードすることにより、ユーザーは米国とカナダの通話先に無料で電話をかけることができる。それ以外の国々への通話は、1分当たり2セントからという料金設定になっている。Gmailの通話発信機能の仕組みについては、New York Timesの記事が詳しく紹介している。

 Gmailユーザーはすぐにこのサービスに飛びつき、サービス開始から24時間で100万本以上の通話がGmailを通じて発信された。このサービスはSkypeと直接競合するとみている人もいる。

 カナダのCalltureのリテールサービス部門でVoIPなどの通信サービスの販促業務に携わるシーバ・サンムガ副社長は、Gmailの通話発信機能とSkypeの両方を利用しているという。

 「どちらも技術知識を持ったユーザーをターゲットとしたサービスであるため、GmailがSkypeに影響を与えるのは間違いない」とサンムガ氏は米eWEEKの取材で語った。「Skypeは収益の大半をSkypeOutから得ており、Googleが同じ機能を無償で提供することで影響を受けるだろう」

 米IDCのアナリスト、アイリーン・バーリンスキー氏は「GoogleのGmail通話発信サービスは、米国の携帯電話と固定電話への無料通話を提供するため、Skypeを追い抜くだろう」と話す。現在、Skypeでは、通話先もしくは発信元がコンピュータでない通話は有料となっている。

 しかしSkypeとは異なり、Googleの電話サービスは携帯電話から利用することができない。つまり、Gmailから電話をかけるにはコンピュータを使用しなければならないということだ。

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