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» 2010年12月06日 16時13分 UPDATE

「OracleがチータならHPは亀」――SPARC新製品発表会でエリソン氏がHPを攻撃 (1/2)

Oracleのラリー・エリソンCEOが一連のSun SPARC搭載製品の発表会で、(IBMではなく)HPを攻撃。これに対しHPは「Oracleが何と言おうと顧客はだまされない」とコメントした。

[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 一見かなり標準的で実用向けの製品の立ち上げを派手に見せる(sparc up)ことならラリー・エリソン氏にお任せだ。

 米Oracleが12月2日(現地時間)に開催したデータセンター製品の発表会で、この世界第2位のソフトウェア企業の共同創設者でもあるエリソンCEOは、手ごわいライバルの1社にからかいのジャブを繰り出した。そして、今回の相手は米IBMではなかった。

 米Sun Microsystemsの本社キャンパスだったアグニューにある1940年代建築のホールで、エリソン氏は新製品「SPARC Supercluster」がIBMのPOWER7や米Hewlett-Packard(HP)のItanium 2搭載スーパーコンピュータクラスタ「Superdome」と比べていかに高速かを示すスライドを披露した。

 「コンピュータを動物に例えるとしたら、どんな動物になるだろう?」とエリソン氏は問い掛けた。3社の最速システムのトランザクション処理速度のベンチマークを比較しての話だ。

 表示されたスライドには、OracleのSPARC Superclusterの性能が実に3000万tpm(transactions per minute:1分間当たりに処理できるトランザクション数)で、IBMの製品は1000万tpm、HPの製品は400万ptmだと書かれていた。エリソン氏はこのスライドで、Oracleのロゴの横にチータの、IBMには競走馬の、HPには亀の絵を描かせていた。

larry SPARC Superclusterの優位性を強調するスライドの説明をするエリソン氏(写真:Chris Preimesberger)

 Oracleパートナー、同社の顧客、従業員、メディア関係者ら数百人が集まった立ち見席のみの会場から、笑いが起きた。

 「その通り。われわれはチータで、IBMは種馬、HPは亀だ」とエリソン氏。「われわれは、HPのマシンは遅く、市場では弱いと考えている。そしてわれわれは、よりよいハードウェア、ソフトウェア、人材でHPに追い付くつもりだ」

 「Oracleはデータベース事業、ミドルウェア事業、サーバ事業、ストレージ事業で、HPの市場シェアを奪取する。なぜならわれわれには、より優れた製品があるからだ」(エリソン氏)

OracleとHPの複雑な関係

 Oracleは、ほとんどのIT企業がそうであるように、協力/競合状況でHPと複雑な関係にある。Oracleが2010年1月にSunを買収するまでは、2社は何年もの間、政府機関や防衛機関、科学企業などの大手顧客に共同でハイエンドのITシステムを販売してきた。

 だが今や、OracleはSunの資産を持ってデータセンター向けハードウェア、ソフトウェア、サービス、またスーパーコンピュータの事業に参入し、HPとの関係は控えめに言っても緊張したものになっている。Oracleは今後、HPと共同では大手顧客にサーバ、ストレージ、ネットワーク、サービスといった製品を販売することはないと言えば十分だろう。

 それでも、世界中でHPとOracleが共同納入したシステムが稼働しており、両社の関係がどんなに悪くなっても、それらのシステムは両社の協力を必要としており、今後何年も必要とし続けるだろう。

 エリソン氏は、例によってライバルをあざ笑うためなら手段を選ばなかった。そして、今や同氏の非難の矛先は、IBMからHPに移った。

 実際、エリソン氏はIBMのPOWER7クラスタを称賛した。同氏がIBMを事あるごとに批判していた1年前であれば、同氏は12月2日に行った次のような発言は絶対にしなかっただろう。

 IBMには確かに(POWER7搭載の)優れた製品がある。POWER7は素晴らしいチップだ。IBMにはPowerPCを開発した優秀な人材がいる。だがそれでも、われわれは3対1のスループットと価格で彼らを打ち負かす。

 だが、最も衝撃的な数値は応答時間だ。われわれの製品の応答時間はIBM製品の3倍速い。われわれの製品の(平均)応答時間は、数百のトランザクションで0.5秒以下だ。

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