Apple、Mac OS Xのアップデートで新たなスパイウェアの検出に対応

Mac OS Xのウイルス対策コンポーネント「XProtect」が更新され、ユーザー情報を収集するマルウェアを検出できるようになったという。

» 2011年03月25日 07時34分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Appleが先日公開したMac OS Xのセキュリティアップデートで新たなスパイウェアの検出に対応したと、セキュリティ企業の英Sophosが3月24日のブログで伝えた。

 AppleはMac OS X最新版の「Mac OS X 10.6.7」を21日に公開し、多数のセキュリティ問題に対処した。Sophosによれば、この中にウイルス対策コンポーネント「XProtect」のアップデートも盛り込まれ、新たに1件の迷惑アプリケーションを検出できるようになったという。

 問題のスパイウェアは、Sophosが2010年10月に検出して「OSX/Spynion-A」と命名したもので、Mac向けの無料スクリーンセーバーや壁紙などに組み込んで配布されているという。インストールするとユーザーのWebブラウザの利用履歴や検索、ネット通販の内容などの情報を収集する機能を持つ。インストールする際に使用許諾契約で同意を求められるが、これに目を通さないまま同意してしまうユーザーが多いとみられる。

 Mac OS X 10.6.7ではこのスパイウェアを検出すると「あなたのコンピュータに損害を与えます。ゴミ箱に移してください」という警告メッセージが表示されるようになったという。

 しかし、SophosはMac向けの無料ウイルス対策ソフトを提供する立場から、「Appleがこの脅威を認識したのは結構なことだが、Snow Leopardで提供している防御だけではあまりに限定的」と主張。「悪質なマルウェアを検出してくれる適切なスキャナ」が必要だとして自社製品の「Sophos Anti-Virus for Mac Home Edition」をアピールしている。

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