富士通、GPUコンピューティングソリューションを提供開始

富士通は、小規模環境から大規模環境までに対応した「GPUコンピューティングソリューション」を提供する。

» 2011年07月14日 12時43分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 富士通は7月14日、「GPUコンピューティングソリューション」の提供を開始すると発表した。併せてCAEソフトウェアの構造・伝熱解析ツール「ANSYS Mechanical」の性能検証の結果も公開した。

 ソリューションは、コストの削減や開発期間の短縮などにメリットがあるとされるGPU(Graphics Processing Unit)を用いた解析やシミュレーション向けのもの。同社によれば、近年は中小規模のシステムで、手軽で安価に導入したいという要望が高まっているという。

 小規模環境向けには、GPUコンピューティングカードを搭載したハイエンドPCワークステーション製品「CELSIUS R670-2」を提供する。複数のGPUを利用する大規模環境向けには、エルザジャパンと共同でGPUコンピューティング製品の導入・運用サポートを提供する。

 また、公開したANSYS Mechanicalはサイバネットシステムと共同で性能検証を実施したもので、解析モデルごとにGPUを追加した効果を測定しており、その結果をベースに顧客企業にPCクラスタやGPUコンピューティングの提案を行うとしている。

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