Intel決算、過去最高の売上高と純利益

Intelの7〜9月期の決算は、ノートPC、モバイルやクラウドの好調に後押しされ、売上高は142億ドル、純利益は35億ドルの過去最高となった。

» 2011年10月19日 08時26分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Intelが10月18日(現地時間)に発表した2011年第3四半期(7〜9月期)の決算は、すべての部門が堅調で、売上高、純利益ともに過去最高となった。売上高は前年同期比28%増の142億ドル、純利益は17%増の35億ドル(1株当たり65セント)だった。非GAAPベースの1株当たり純利益は69セントで、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の61セントを大きく上回った。

 営業利益は16%増の48億ドルで、これも過去最高。粗利益率は前年同期比で2.6ポイント下がり、63.4%だった。

 部門別では、サーバ向けプロセッサを扱うデータセンターグループの売上高が前年同期比15%増の25億ドル、PCクライアントグループの売上高が22%増の94億ドル、Atomプロセッサおよびチップセットの売上高が32%減の2億6900万ドルだった。また、McAfeeとモバイルコミュニケーション部門から11億ドルの売り上げがあった。

 地域別の売上高比率は、日本を除くアジア・太平洋地域が57%、米国および南米が21%、欧州が13%、日本が9%だった。

 ポール・オッテリーニ社長兼CEOは「ノートPCの2桁台の成長にけん引され、売上高が初めて140億ドルを超えた。モバイルおよびクラウドコンピューティングの拡大で、データセンター部門も好調だ」と語った。

 2011年第4四半期(10〜12月期)の見通しについては、売上高を147億ドルプラスマイナス5億ドルと、さらに最高額を更新する予測を発表した。粗利益率は65%プラスマイナス2ポイントと見込んでいる。

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