Google、「Android 4.0」の新システムフォント「Roboto」について説明

これまでのシステムフォント「Droid」に代わってIce Cream Sandwich(コードネーム)に搭載される「Roboto」は、標準とボールドで幅を同じにするなど、さまざまな改善が施されている。

» 2011年11月11日 09時14分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米GoogleでAndroidユーザーエクスペリエンス担当上級ディレクターを務めるマシアス・デュアルテ氏は11月10日(現地時間)、間もなくリリースする「Android 4.0(コードネーム:Ice Cream Sandwich)」に搭載する新しいシステムフォント「Roboto」について、自身のGoogle+で説明した。

 デュアルテ氏は、従来のAndroidのシステムフォント「Droid」は低解像度で小さな画面でも見やすくすることを目的に設計されているため、スマートフォンからタブレットまで広範なディスプレイサイズの端末に搭載されるAndroid 4.0では、より高精細なディスプレイでも美しく、かつ低解像度の画面でも読みやすいフォントを設計することにしたと説明する。

 Droidの文字は縦に長く、また標準と強調(ボールド)で横幅がかなり異なっているが、Robotoでは両者の横幅が同じになるよう努めた。これにより、例えば強調表示の未読メールをタップしても、表示文字数が変化しないようになる。

 droid 従来のDroidフォント(Droid Sans)

 読みやすさを重視して丸みを帯びたデザインにし、幾つかの文字では構造的な統一ルールからはずれる変化を付けた。例えば小文字の「e」「g」はカーブをオープンにしたが、「a」「c」「s」ではクローズになっている。数字のサイズも文字に合わせ、文中に日時などが入っても飛び出さないようにしたという。

 roboto Robotoフォント

 同フォントはDroid向けデザインとの高い互換性を持っているが、文字が読みやすくなったため、従来と同じスペースにより多くのテキストを表示できるようになるという。

 なお、日本語向けには「モトヤフォント」が採用される(参照記事)。

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