Apple、ドイツでの特許訴訟でMotorolaに一敗――iPhoneおよびiPadに販売差し止め命令

Motorolaがマンハイム裁判所に求めたiPhoneとiPadの販売差し止め命令と損害賠償請求が認められた。Appleは控訴するとしている。

» 2011年12月12日 08時52分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 独マンハイム裁判所は、米Appleが米Motorola Mobilityの特許を侵害しているとして、欧州でのApple製品販売会社Apple Sales Internationalに対する販売差し止めおよび損害賠償を請求する権利をMotorolaに与えた。Motorolaが12月9日(現地時間)、発表した。AppleはiPhoneおよびiPadをドイツで販売できなくなる可能性がある。

 この訴訟は、Motorolaは2011年4月、マンハイム裁判所に対し、AppleのiPhoneおよびiPadがMotorolaのデータ通信技術「GPRS」に関する特許を侵害したとして提訴したものだ。

 Appleは同日、メディアに対するメールによる声明文で「われわれはすぐに控訴する。ドイツの買い物客はホリデーショッピングでiPadやiPhoneを問題なく購入できるはずだ」と発表した。

 AppleはMotorolaを含む複数のAndroid端末メーカーと世界各国で特許をめぐる法廷闘争を展開している。フランスでは8日、韓国Samsung ElectronicsによるiPhone 4S販売差し止め請求が却下された。

 米GoogleはMotorola Mobilityの買収を発表しており、現在司法当局の承認を待っている段階だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ