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» 2012年02月09日 15時09分 UPDATE

NECとCAがクラウドサービス向け認証事業で協業

CAの認証情報保護技術とNECの認証連携製品を組み合わせてセキュリティソリューションを提供する。

[國谷武史,ITmedia]

 NECと米CA Technologiesは2月9日、クラウドコンピューティングサービス向けの認証・セキュリティソリューションの提供で協業すると発表した。3年後に国内外で年間30億円規模の出荷を計画する。

 今回の協業ではCAの認証ソフトウェア「CA ArcotID」とNECのID活用・連携ソフトウェア「NC7000-3A」、モバイルセキュリティソリューション「NEC Mobile Security」を組み合わせたソリューションを開発。NECが通信事業者やインターネットサービス事業者向けに提供し、同日から世界30カ国で販売を開始した。

 CA ArcotIDは、CAが2010年に買収した米Arcot Systemsの証明書の秘密鍵を隠ぺいする技術「Cryptographic Camouflage」をベースにしている。この技術はサービス利用者のIDやパスワード、証明書などの情報を独自の仕組みでコンピュータ内部に格納する。

 これにより、サービス利用時などに利用者の情報がサイバー攻撃者に万が一盗み取られても、攻撃者が情報を解読することができず、正規利用者になりすましてサービスを不正利用されるリスクを低減できる。正規の利用者は、ArcotIDで保護されたログイン情報を利用することで、サービス利用時にIDやパスワードなどを入力する手間がないという。

 会見したNEC キャリア事業本部の奥屋滋副本部長は、「例えば、スマートフォン向けのサービスでは利用者が無線LAN経由で利用する場合が多い。通信事業者が携帯電話回線上で利用者を認証する従来の手段を取れなくなり、利用者のセキュリティリスクが高まっている」と話す。ArcotIDの活用で、こうしたセキュリティリスクの低減化を図ると同時に、複数のインターネットサービスで利用者が都度ログイン情報を入力する手間が省けるなど、「セキュリティと利便性を両立できるもの」(奥屋氏)という。

 またCA Arcotセキュリティソリューション担当のラム・バラダラジャン氏は、「ArcotIDは既に世界で1億5000万人の利用者があり、信頼性について高く評価されている」と実績を強調。日本市場での利用拡大に意欲を示した。

nec0209-1.jpgnec0209-2.jpg 認証を強化するためにワンタイムパスワードトークンのような別の道具を使うことは利用者に不便を強いることになり、奥屋氏は「問題だ」という(左)。新ソリューションのイメージ(右)

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