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» 2012年04月06日 19時15分 UPDATE

銀行と政府機関での導入が進むExalogic

アプリケーションサーバ製品「Exalogic」の市場動向などについて、米Oracleの製品担当バイスプレジデントに聞いた。

[伏見学,ITmedia]

 2011年1月に日本市場での提供が始まったOracleのアプリケーションサーバ専用マシン「「Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2」。Exalogicは、64ビットのx86プロセッサ、InfiniBandベースのI/Oファブリック、SSD(ソリッド・ステート・ストレージ)と、Webアプリケーションサーバ「Oracle WebLogic Server」、Javaを利用したミドルウェア製品などを組み合わせたもので、同社が提唱する、ソフトウェアとハードウェアを緊密に融合させた「エンジニアド・システム」の1つ。

米Oracle Exalogic 製品開発担当 バイスプレジデントのブラッド・キャメロン氏 米Oracle Exalogic 製品開発担当 バイスプレジデントのブラッド・キャメロン氏

 現在、Exalogicの採用を決めた企業の多くは導入フェーズにあるが、徐々に実績も出始めているという。例えば、中国の大手家電メーカー・Haierは、Exalogicとデータベース専用マシン「Oracle Exadata Database Machine」を連携させてプライベートクラウド環境を構築。既存のEAI(Enterprise Application Integration)、MDM(Master Data Management)や、ほかのアプリケーションおよびシステムをExalogicとExadataに移行したことで、運用や保守などシステム関連コストが50%削減したほか、レスポンス速度が7倍に向上した。

 ユーザー企業を産業別を見ると、Exalogicは銀行業界と政府系機関での採用が多いという。特に銀行での引き合いは強く、同社が提供するプライベートバンキングソリューション「Flexcube」などを組み合わせて、既にさまざまな国の銀行のバンキングシステムに実装されているという。

 米OracleでExalogic 製品開発担当 バイスプレジデントのブラッド・キャメロン氏によると「ビジネスの中でもミッションクリティカルな領域で高い効果を発揮する。例えば、金融システムであれば、常に稼働状態であり、データ損失が起きてはならないという厳しい要件がある。Exalogicのアーキテクチャは、自己回復できたり、コンポーネントの冗長性が確保されたりと高可用性を実現する」と話す。また、フォンホームによるシステムの遠隔監視やパッチレコメンデーション、ヘルスチェックなどのサポート体制も好評だとしている。

 Haierと同様、Exalogicを導入した企業の8割はExadataと併用しているという。その理由についてキャメロン氏は「データベースの性能はアプリケーションのパフォーマンスに影響する。Exadataを導入した多くの企業はエンジニアド・システムのメリットを実感しており、それが採用の後押しになっている」と説明する。

 今後、さらなる運用コスト低減のためにExalogicの管理性にユーザーの注目が集まる。Oracleではこの分野に継続的な投資をして、包括的な管理ツールを用意していく。その一例がシステム管理製品「Enterprise Manager Ops Center 12c」である。ソフトウェアやハードウェアなどさまざまなソリューションとの連携を強化し、クラウド環境で求められるライフサイクル管理を実現するフラグシップ製品で、ExalogicやExadataといったエンジニアド・システムの管理機能を拡充するための研究開発を行ったとしている。

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