Android版「Instagram」を装うマルウェア出現、ファイルに謎の男性写真

写真共有アプリ「Instagram」の注目に付け込むマルウェアが出現。「.APK」ファイルに含まれている写真の男性はマルウェア作者なのか、それとも――。

» 2012年04月19日 07時25分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 セキュリティ企業の英Sophosは4月18日のブログで、写真共有アプリ「Instagram」のAndroid版に見せかけたマルウェアが出現したと伝えた。

 InstagramのAndroid版は4月初旬に登場したばかり。さらにFacebookが9日にInstagramの買収を発表し、一層注目が高まっていた。

 Instagramを装う偽アプリは、この関心の高さに付け込む形で出現。ロシア語のWebサイトなどを通じて配布されているという。Sophosで調べたところ、正規のInstagramに見せかけるという点ではあまり出来は良くないが、バックグラウンドでSMSを送信してしまう機能があることが判明した。このSMSでマルウェアの作者が儲かる仕組みになっているとみられる。

 なお、このアプリの「.APK」ファイルには、1人の男性を写した写真が複数枚含まれているという。これはファイルの特性を変えてウイルス対策ソフトによる検出をかわそうとする仕組みの可能性もあるが、写真の男性がマルウェアの作者なのか、それとも何らかの関係者なのか、正体は分かっていない。

 Androidに感染するマルウェアは、人気ゲーム「Angry Birds Space」を装った海賊版の出現なども伝えられており、Sophosでは「Google Playなどの公式Androidマーケットではないサイトからアプリをダウンロードした場合、スマートフォンがマルウェアに感染するリスクを犯すことになる」と警告している。

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