仮想化サーバ市場が初のマイナス、震災や欧州危機の影響で

IDC Japanが発表した2011年の仮想化サーバ出荷台数は前年比0.4%減となった。

» 2012年05月10日 12時17分 公開
[ITmedia]

(編注:5月16日にIDC Japanが本件に関する誤記および修正を発表しており、本記事も修正しています。)

 IT調査会社のIDC Japanは5月10日、国内仮想化サーバ市場(仮想化環境を構築するために出荷されたサーバ製品市場)の最新予測を発表した。2011年の出荷台数は前年比0.6%減の8万9348台で、2007年以降では初のマイナスに転じた。

 予測は2011年10〜12月の出荷実績と市場動向に基づくもの。2011年の市場は、東日本大震災や欧州での債務問題、急速な円高進行、世界的な景気の減速、タイ洪水に伴うサプライチェーンの寸断といったことが大きく影響したという。

 だが2012年以降は、出荷台数ではプラス成長となり2016年に11万3468台に達すると予測。一方で出荷額は平均3.8%ペースで減少し、同1179億9400万円になるとみている。サーバ市場における仮想化率(全サーバ出荷台数に占める仮想化サーバの比率)は、2011年の14.4%から2016年には20.9%になると見込む。

出典:IDC Japan

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