全プラットフォームでマルウェアが急増、日本はボットネット感染も増加――McAfee報告書

PCに感染するマルウェアは過去4年で最高の水準に達し、Androidを狙ったマルウェアも激増している。

» 2012年05月24日 15時54分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米McAfeeは5月23日、2012年1〜3月期のセキュリティ動向に関する報告書を発表した。PCに感染するマルウェアが過去4年で最高の水準に達し、Androidを狙ったマルウェアも急増。マルウェアの総数は年内にも1億を突破する勢いだという。

 報告書によると、同社が1〜3月期に収集したモバイルマルウェアのサンプル総数は8000件となり、特にAndroidを狙ったマルウェアは約7000件に上った。これは前年10〜12月期の600件に比べて1200%の激増。McAfeeがモバイルマルウェア対策に力を入れたことも一因だという。

 一方、PCに感染するマルウェアは前期の7500万から1〜3月期は8300万件へと増加し、四半期ごとの統計では過去4年で最も高い水準に達した。特にパスワードを盗むマルウェアやrootkitが急増しているという。

 Macを狙ったマルウェアはFlashbackが3月に猛威を振るうなど増加傾向が続いている。ただし新たに検出されたサンプル数は約250件にとどまり、PCを狙ったマルウェアに比べればまだ大幅に少ない状況に変わりはない。

 迷惑メール送信などに利用されるボットネット感染は最も多い時で500万件に迫った。特にボットネットの増加が著しい国として、コロンビアやポーランドなどと並び日本が挙がっている。

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