Google、11インチのSamsung製Chromebookを249ドルで発売

GoogleがChrome OS搭載ノートPCの新モデルを米国と英国で発売する。Samsung製で、プロセッサもIntelのAtomではなく、SamsungのARMベース。価格は従来モデルより100ドル以上安い249ドルだ。

» 2012年10月19日 10時51分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは10月18日(現地時間)、「Chrome OS」搭載ノートPC「Chromebook」の新モデル「Series 3 11.6" Chromebook」を発表した。これまで発売してきた中で最も安価な249ドルという価格設定で、同日から米Amazon.comや米Best Buyでの予約を受け付けている。米国と英国で購入できる。

 chrome 1 Best Buyの予約ページ

 製造はこれまでもChromebookおよびChrome OS搭載デスクトップPC「Chromebox」を提供してきた韓国Samsung Electronics。

 プロセッサは従来の米IntelのAtomではなく、ARMのCortex-A15ベースのSamsung製デュアルコアExynos 5250。ディスプレイは11.6インチ(解像度:1366×768)で、RAMは2Gバイトバイト、ストレージは16GバイトのSSDで、SDXCスロットを備える。また、GoogleのクラウドストレージサービスGoogle Driveの100Gバイト分を2年間無料で利用できる。ネットワークはWi-FiとBluetoothをサポートする。バッテリー持続時間は6.5時間。サイズは289.6×205.7×17.8ミリで重さは1.1キロ。

 chrome 2

 Chromebookは昨年6月に立ち上げられた、Chrome OS搭載のノートPC。Samsungの他、台湾Acerも発売し、ソニーも発売すると発表していたが、現在はSamsung製モデルのみ販売されている。GoogleはChromebookの特徴を、購入してすぐに使える簡単さ、立ち上げに10秒しかかからないスピードとしている。GoogleアカウントでGoogleの各種サービスをシームレスに利用できるのも特徴だ。Googleは同日、7〜9月期の業績を発表し、ラリー・ペイジCEOは新Chromebookについて触れたが、累計販売台数などは明らかにしなかった。

 249ドルという低価格の新モデルは家族で気軽に使える「みんなのコンピュータ」としてSamsungと協力して設計したとしている。ちなみに、Intelが提唱する薄型ノートPC「Ultrabook」の販売価格は平均で約1000ドルだ。

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