今回のアップデートではWindowsとMac、Linux、Android向けのFlash Playerに存在していた7件の脆弱性に対処した。IE 10とGoogle Chromeに組み込まれたFlash Playerも更新された。
米Adobe Systemsは11月6日、Flash Playerのセキュリティアップデートを公開し、WindowsやMacなどの全プラットフォームに影響する深刻な脆弱性に対処した。
同社のセキュリティ情報によると、今回のアップデートではWindowsとMac、Linux、Android向けのFlash Playerに存在していた7件の脆弱性に対処した。バッファオーバーフローやメモリ破損などの問題があり、いずれも攻撃者による任意のコード実行に利用される恐れがある。
これら脆弱性を修正したFlash Playerの最新版は、バージョン11.5.502.110(WindowsとMac向け)、11.2.202.251(Linux向け)、11.1.115.27(Android 4.x向け)、11.1.111.24(Android 3.x/2.x向け)、11.5.31.2(Google Chrome向け)、11.3.376.12(MicrosoftのInternet Explorer 10向け)となる。また、Adobe AIRとAIR SDKも、最新版の3.5.0.600が公開された。
アップデート適用の優先度は、Windows版で最も高い「1」と位置付け、72時間以内を目安としてできるだけ早く更新版をインストールするよう勧告している。
Adobeに合わせてMicrosoftも同日、セキュリティアドバイザリーを改訂し、IE 10のAdobe Flashライブラリを更新したことを明らかにした。自動更新を有効にしていれば、自動的にインストールされる。
また、Googleは同日公開したWebブラウザ安定版の最新バージョ「Chrome 23」で、更新版のFlash Playerを提供している。
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