従来モデルの半額 ネットアップがミッドレンジストレージ最新版を発表

ミッドレンジストレージ新製品「FAS3220」および「FAS3250」をネットアップが発表した。

» 2012年11月08日 20時15分 公開
[ITmedia]

 ネットアップは11月8日、ミッドレンジストレージ製品の最新版「FAS3220」および「FAS3250」を発表した。従来製品と比べて価格を大幅に抑えた。

ネットアップ マーケティング部 シニアマネジャーの篠木隆一郎氏 ネットアップ マーケティング部 シニアマネジャーの篠木隆一郎氏

 新製品は、これまでのFASシリーズ製品と同様にストレージOS「Data ONTAP」を実装。データ重複排除やクローン機能「FlexClone」のほか、フラッシュ技術に対応するのが特徴だ。FAS3220は、従来モデルと比較してパフォーマンスが80%向上。システムメモリはHAペア当たり8ギガバイトから24ギガバイトに、プロセッサコア数は4個から8個に、ストレージ容量は最大1440テラバイトとなる。FAS3250は、パフォーマンスが最大70%向上。システムメモリは16ギガバイトから32ギガバイトに、プロセッサコア数は8個から16個に、ストレージ容量は最大2160テラバイトとなる。最小構成価格は382万円(税抜き)と、従来モデルの795万円(同)と比べて約半額とした。

 新製品を武器に同社が狙うのが、デスクトップ仮想化市場である。調査会社のIDC Japanが今年6月に発表した予測によると、国内のデスクトップ仮想化ソリューション市場は2012年以降大きく拡大し、年間平均成長率は25.3%、2016年には7715億円規模の市場になるという。一方で、ユーザーからはストレージコストの増大やデータの複雑化などが課題として挙がっており、それらを解決するために新製品をユーザーに幅広く訴求したい考えだ。

 同社 マーケティング部でシニアマネジャーを務める篠木隆一郎氏は「デスクトップ仮想化を実践するためには大容量のストレージが不可欠だが、その分だけシステムコストが増大してしまう。そこで戦略的な価格を設定し、ミッドレンジエリアで最適な製品を用意した」と意気込んだ。

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