Facebook、単体モバイルアプリ「メッセンジャー」と「カメラ」について説明

Facebookが、モバイルアプリとは別に「メッセンジャー」と「カメラ」という単体アプリを提供する目的と効果について説明した。

» 2012年11月12日 09時43分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookの最近のモバイルアプリへの取り組みについて、iOS版Facebookのプロダクトマネジャーを務めるマイケル・エイヤル・シャロン氏が11月9日(現地時間)、公式ブログで説明した。

 10億人を超えるFacebookユーザーのうち、毎月6億人がモバイルから利用しており、モバイルサービスの強化(と収益化)は同社の課題になっている。

 シャロン氏は、7日に実施したiOS版Facebookアプリ(同氏はコアアプリと呼んでいる)のアップデートを例に取り、「メッセンジャー」と「カメラ」という単体アプリを開発したこと、アプリをHTML5からネイティブに書き直したこと、アップデートをリリースサイクルベースにしたことで、アップデートが迅速に、効果的にできるようになったと説明する。

 Facebookは昨年11月に「メッセンジャー」2012年5月に「カメラ」という単体アプリをリリースした。シャロン氏は、メッセージングと写真はモバイルユーザーに最も人気のある機能であり、これらを単体アプリとして提供することで、ヘビーユーザーからフィードバックを受けられるようになり、そうしたフィードバックに従来より迅速に対応できるようになったと説明する。そうして単体アプリに追加し、ブラッシュアップした機能をコアアプリに統合しているという。

 facebook FacebookはApp Storeに3つの公式アプリを登録している

 アプリ開発にネイティブコードを採用したため、単体アプリからコアアプリへの機能統合が容易になった。また、アップデートをリリースサイクルベースにしたため、単体アプリとコアアプリのアップデートを同時に行うことも可能になった。

 Facebookのアプリ開発チームは、当初はデスクトップとモバイルに分かれていたという。iOSアプリ立ち上げは1人の開発者が行った。マルチプラットフォームに対応しやすくするために、2011年にデスクトップとモバイルを1つのチームにまとめ、このときに単体アプリ開発プロジェクトがスタートした(つまり、Instagramの買収より前からカメラの開発が進んでいたことになる)。

 シャロン氏は、今後も単体アプリをコアアプリのユーザー体験向上に役立てていくとしている。

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