仮想マシンや仮想ディスクのデータを消去するツールを発表、ブランコ・ジャパン

データ消去ツールを手掛けるブランコが、仮想マシンや仮想ディスクのデータを完全消去するとしたツールを発表した。

» 2012年11月28日 17時02分 公開
[ITmedia]

 ブランコ・ジャパンは11月28日、クラウドや仮想化環境の仮想ディスクのデータを消去するソフトウェア「Blancco LUN」と、IaaSなどの仮想マシンのデータを消去するソフトウェア製品「Blancco File Server Edition」を発表した。12月10日に発売する。

 Blancco LUNではストレージ構成を再設定することなく、複数のユニットを同時並列で消去する。IDEやSCSI、FC、iSCSIを含むUNIXやWindowsでサポートされるディスクドライブに対応する。Blancco File Server Editionではハイパーバイザで管理されたファイルシステムに存在する仮想マシンを構成するファイルフォルダを消去。仮想マシン単位で消去できるという。両製品とも13種類の消去方式を利用でき、データ消去後には詳細情報を含めたレポートを自動的に生成する

 同社によれば、仮想マシンや仮想ディスクは利用終了後に管理ツールで「削除」できるが、実際には管理ツールやファイルシステム上から見えなくなるだけで、データ自体はディスク上に残り、容易に復元できてしまう。クラウドや仮想化環境に蓄積した機密情報の復元や外部へ流出するリスクがあるため、データを確実に消去することが必要だとしている。

 海外ではクラウドサービス事業者が、ユーザー企業のサービス解約時に、クラウド基盤から仮想ディスクデータの完全消去や消去レポートの発行を実施しているという。

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